パンチ定食
シムーン
村吉
回収率予報官
ゼット1号
シリウスS(GⅢ、ダ1900メートル)が10月1日中京のメインレースとして行われる。歴戦のつわものと新興勢力が入り混じって、白熱したレースが期待される。ゲンパチルシファー(栗東・佐々木晶三厩舎、牡6歳)は、前走のプロキオンSで好位から鮮やかに抜け出して重賞初制覇。遅咲きの花を咲かせた。舞台がタイトな右回りの小倉から、左回りで直線の長い中京に替わるが、6戦2勝の実績を残しており、不安はない。距離が200メートル長い1900メートルになるのも、同舞台で行われた昨秋の白川郷Sを勝ち、東京の2100メートルで3戦3、2、3着の実績から大歓迎。見方を変えれば、距離不足に思えた前走Vは充実の表れともいえ、相手が強くなるここでも上位争いになっていい。マーキュリーCを勝ったバーデンヴァイラー(栗東・斉藤崇史厩舎、牡4歳)も有力馬の一頭だ。2走前のアンタレスSは直線に向いたところで息切れし15着と大敗を喫したが、マイナス14キロの馬体重で体調も本当でなかったのかもしれない。それを除けばダートでは8戦すべて3着以内に入っている堅実ぶり。今回もゴール前をにぎわすか。新興勢力ではジュンライトボルト(栗東・友道康夫厩舎、牡5歳)に目がいく。初ダートだった2走前のジュライSで好位からしぶとく伸びて2着になると、前走のBSN賞がスケール感のある勝ちっぷり。着差は1馬身3/4ながら、抜け出すときの速さ、小気味いい脚の回転で走り切った姿には、ダート界に新星誕生という印象すらあった。1ハロン延長が鍵になりそうだが、それさえクリアできれば連勝の可能性は十分だ。昨年の優勝馬サンライズホープ(栗東・羽月友彦厩舎、牡5歳)、レパードS3着のハピ(栗東・大久保龍志厩舎、牡3歳)なども展開ひとつでチャンスがありそうだ。