浜中騎乗で2番人気の
メイショウハリオが豪快に差し切り、昨秋の
みやこSに次ぐ2度目の重賞制覇を成し遂げた。2着は先に抜け出した12番人気の
ケンシンコウ。3着は
ブルベアイリーデと
ヒストリーメイカーが同着となった。
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鳥類トップクラスの速力を誇るツバメから名付けられた
メイショウハリオが、その名にふさわしい末脚を披露した。
「上がりの競馬をしようとゆっくり乗りました。直線に入ってからすごく伸びてくれたので(前の馬は)かわせるだろうと思っていました」
今年初の重賞Vを飾った浜中騎手は落ち着いた口調で振り返った。休み明けで16キロ減だったため、序盤は無理せず後方待機。3コーナー過ぎから徐々に進出を開始すると、直線ではメンバー最速の上がり3ハロン36秒5で豪快に突き抜けた。
「いくぶん装鞍所で元気がなくて心配したけどはねのけてくれた。また力をつけているね」と岡田調教師は目を細めた。今後は未定だが、さらに上のステージも視野に入るはず。5歳春を迎えてさらにパワーアップしているパイロ産駒から目が離せない。 (漆山貴禎)
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メイショウハリオ 父パイロ、母メイショウオウヒ、母の父
マンハッタンカフェ。栗毛の牡5歳。栗東・
岡田稲男厩舎所属。北海道浦河町・三嶋牧場の生産馬。馬主は松本好雄氏。戦績15戦6勝。獲得賞金1億4623万8000円。重賞は2021年GⅢ
みやこSに次いで2勝目。
マーチSは
岡田稲男調教師、
浜中俊騎手ともに初勝利。馬名は「冠名+世界一速いハリオアマツバメより」。