青葉賞が1日、東京競馬場で18頭によって争われ、和田竜騎乗で3番人気の
ワンダフルタウンが競り合いを制し、
京都2歳Sに次ぐ重賞2勝目を挙げた。ハナ差の2着に1番人気の
キングストンボーイが入り、この2頭が
日本ダービー(30日、東京、GI、芝2400メートル)の優先出走権を獲得した。
◇
ただ一頭の重賞勝ち馬が威厳を示した。5カ月ぶりの実戦だった
ワンダフルタウンが、ダービーへ名乗りを上げるハナ差V。和田竜騎手が激戦を振り返った。
「勝ったかは最後まで分からなかった。賞金的に微妙だったので、勝って本番に行けるのは何より。正直、状態的にはまだまだ。次はもっと良くなる」
昨年11月の
京都2歳S勝利後は蹄(ひづめ)の不安に悩まされ、高橋忠調教師が「1月の頃にまだ歩様が悪くて、春のクラシックは難しい」と考えたほど。それでも驚異的な回復力で復帰。レースも好位で完璧に流れに乗り、左前脚を落鉄しながらも最後は
キングストンボーイに競り勝った。
「休み明けは手応えほど伸びない馬だけど、その中で勝てたところに成長を感じた。
皐月賞組は強いけど、挑戦状をたたきつけたいと思っていたし、本番を楽しみにしていてください」
間に合った夢舞台に主戦のトーンも上がる。1カ月後の本番もワンダフルな走りで盛り上げる。(板津雄志)
★1日東京11R「
青葉賞」の着順&払戻金はこちら
■
ワンダフルタウン 父
ルーラーシップ、母シーオブラブ、母の父
ディープインパクト。鹿毛の牡3歳。栗東・
高橋義忠厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は三田昌宏氏。戦績5戦3勝。獲得賞金1億85万7000円。重賞は2020年GIII
京都2歳Sに次いで2勝目。
青葉賞は
高橋義忠調教師、
和田竜二騎手ともに初勝利。馬名は「曲名」。