【函館2歳S】圧逃!ビアンフェ、世代最初重賞V
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7月22日(月) 05:08
函館2歳Sが21日、函館競馬場で15頭によって争われ、4番人気の
ビアンフェが鮮やかに逃げ切り、今年の2歳世代最初の重賞ウイナーに輝いた。新種牡馬
キズナ産駒は、重賞初挑戦で初制覇。2着は2番人気の
タイセイビジョン、1番人気の
レッドヴェイパーは5着に敗れた。
新種牡馬
キズナ産駒の
ビアンフェが鮮やかな逃げ切り勝ち。未勝利勝ちから4分の2の抽選を突破し、一気に世代最初の重賞ウイナーに輝いた。
「スピードと能力で勝ち切ってくれました。良血馬でデビュー前から『2歳Sへ』と依頼をいただいていたので、期待に応えられてよかった」と藤岡佑騎手が会心の笑顔を見せる。発走前のゲート入りをごねて、スタートはやや立ち遅れたが、抜群の二の脚で最内枠から先手を奪っての押し切り勝ちだ。
管理する中竹調教師は、このレース3勝目。
アスターペガサスに続く連覇とともに、半姉
ブランボヌール(15年にV、父
ディープインパクト)とのきょうだい制覇も達成した。
「たまたまだよ」と謙遜しつつ、「何より
キズナ産駒で勝ててよかった」と笑顔。2013年の
日本ダービー馬
キズナを生産した「ノースヒルズ」と太いつながりをもつトレーナーにとって、会心の1勝だ。「お母さん(ルシュクル)にも似ているし、
キズナのスピードも受け継いでいる。こういう馬場も合っているけど、スピードがすごい。(距離延長には)いい意味でズルさが出てこないといけないし、当面、この距離で行きたい」とまとめた。函館で誕生した快速スターが、世代の先頭を突き進んでいく。 (斉藤弘樹)
ビアンフェ 父
キズナ、母ルシュクル、母の父
サクラバクシンオー。鹿毛の牡2歳。栗東・
中竹和也厩舎所属。北海道新冠町・(株)ノースヒルズの生産馬。馬主は前田幸貴氏。戦績3戦2勝。獲得賞金3936万円。重賞は初勝利。
函館2歳Sは
中竹和也調教師が2015年
ブランボヌール、18年
アスターペガサスに次いで3勝目。
藤岡佑介騎手は初勝利。馬名は「上出来、かっこいい(仏語)」。
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【函館2歳S】レッドヴェイパー、ゲート出遅れ5着
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7月22日(月) 05:07
1番人気
レッドヴェイパーは、出遅れて序盤は最後方。最内から位置を上げつつ直線は外に出たが、持ち時計トップのスピードを見せられず5着に終わった。
VTRを何度も見返したのち、北村友騎手は「ゲートの出が悪かったですね。もっといいポジションで競馬をしたかったです。終始、右にモタれる感じもありました」と振り絞った。
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【函館2歳S】レースを終えて…関係者談話
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7月22日(月) 05:06
◆ルメール騎手(
タイセイビジョン2着)「直線はいい脚で抜けることができました。能力はあるけど、距離はもう少しあった方がいい」
◆原田騎手(
プリンスリターン3着)「抜け出すタイミングを計るだけで、スムーズに競馬はできた」
◆菱田騎手(
パフェムリ4着)「直線に向いて前が壁になった」
◆丹内騎手(
ブルーパピヨン6着)「頑張ったけど、外枠がこたえた」
◆飯田祐師(
メイショウナパワン7着)「後ろからになったけど、しまいは頑張った。距離を延ばしてもよさそう」
◆松岡騎手(
リュウノゲキリン8着)「センスがあるけど、現状はダートの方がいいかも」
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【函館2歳S】タイセイビジョンが上がり最速で2着 ルメール「距離はもうちょっとあった方がいい」
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7月21日(日) 18:49
7月21日の函館11Rで行われた函館2歳ステークス(2歳オープン、GIII、芝1200メートル、ゲート内でマンバーが暴れて負傷→競走除外で15頭立て、1着賞金=3100万円)は、藤岡佑介騎手騎乗の4番人気ビアンフェ(牡2歳、栗東・中竹和也厩舎)が優勝。タイムは1分9秒2(良)。
2番人気のタイセイビジョンは、後方で脚をためて、直線は馬場の真ん中から上がり3Fメンバー最速の末脚を発揮し2着に入った。
C.ルメール騎手「1400メートルから1200メートルに替わり、最初はペースが忙しい感じでした。直線はいい脚で抜けることができたんですけどね。距離はもうちょっとあった方がいい」
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