マーメイドSは9日、阪神競馬場で16頭によって争われ、松若騎乗で7番人気の
サラスが、最後方から差し切り勝ち。格上挑戦で重賞初制覇を飾った。松若騎手は2016年の
リラヴァティに続く同レース2勝目で、西村調教師は開業5年目でJRA重賞初制覇。2着は10番人気
レッドランディーニ、3着は5番人気の
スカーレットカラーが入り、3連単39万1310円の波乱となった。
曇天の仁川で、目が覚めるような豪脚を披露した。3勝クラスからの格上挑戦の
サラスが、ハナ差で初の重賞タイトルをゲット。主戦の松若騎手が笑みを浮かべた。
「どうにか届いてくれと必死に追いました。もともと素質のある馬でしたし、ようやく重賞を勝ててよかったです」
スタート後に両サイドから挟まれたが、慌てなかった。「馬のリズムに合わせて、しまいを生かすレースプランを立てていました」。最後方から4コーナーで大外に持ち出すと、メンバー最速の上がり3ハロン34秒6の瞬発力を発揮。同じくハンデ51キロで、先に抜け出した
レッドランディーニをゴール寸前でとらえた。
厩舎開業5年目の西村調教師にとっても、うれしいJRA重賞初制覇。距離や戦法などを試行錯誤しながら、524キロの大型牝馬でタイトルを手に入れた。「いつか大きいところを勝てればと思っていました。開業当初に預けてもらった馬で重賞を初めて取らせていただき、感謝したいです」と感無量の表情だ。
今後は「一旦、リフレッシュさせて、馬の状態を見ながら2000メートルくらいの距離を考えたい」と指揮官。秋は
エリザベス女王杯(11月10日、京都、GI、芝2200メートル)などの大舞台での活躍が期待できそうだ。(斉藤弘樹)
サラス 父
オルフェーヴル、母ララア、母の父タピット。鹿毛の牝4歳。栗東・
西村真幸厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は吉田照哉氏。戦績12戦4勝。獲得賞金8095万7000円。重賞は初勝利。
マーメイドSは
西村真幸調教師が初勝利、
松若風馬騎手は2016年
リラヴァティに次いで2勝目。馬名は「慰め」。
★【
マーメイドS】払い戻し確定!! 全着順も掲載