平成最後のJRA重賞、新潟大賞典(GIII、芝2000メートル)が29日、新潟競馬場で16頭によって行われ、D・レーン騎乗で7番人気のメールドグラース(栗・清水久、牡4)が、中団待機から直線で差し切り勝ち。1000万下、1600万下を連勝した勢いで挑んだ、初のオープンで重賞初勝利を飾った。1番人気のロシュフォールは3着。
平成最後のJRA重賞を制したのはメールドグラース。短期免許で27日から騎乗しているレーン騎手が、重賞初挑戦のパートナーをVに導いた。
「追ってからの反応もよく、いい脚を使ってくれた。日本で初めて重賞を勝つことができてうれしいです」とレーン騎手。前日、東京での4勝に続く殊勲。豪州からやってきた25歳が強烈な印象を残した。
清水久調教師はキタサンブラックで制した2017年有馬記念以来の重賞V。「(大レースは)テレビで見るだけになって…。また参戦できるのがうれしい」と頬を緩ませた。今後は宝塚記念(6月23日、阪神、GI、芝2200メートル)参戦も視界に入ってきた。 (漆山貴禎)
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メールドグラース 父ルーラーシップ、母グレイシアブルー、母の父サンデーサイレンス。黒鹿毛の牡4歳。栗東・清水久詞厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)キャロットファーム。戦績15戦5勝。獲得賞金1億67万7000円。重賞は初勝利。新潟大賞典は清水久詞調教師、ダミアン・レーン騎手ともに初勝利。馬名は「フランスのメール・ド・グラース氷河より。母名より連想」。