セイリュウ1号
導師嵐山
エース2号
エース1号
蒼馬久一郎
にしのけいご
ゼット1号
山口吉野
シムーン
世紀末覇者 券王
くりーく
第57回京都金杯(5日、京都11R、GIII、4歳上オープン国際、ハンデ、芝・外1600メートル、1着本賞金4100万円 =出走17頭)川田将雅騎乗で1番人気のパクスアメリカーナが力強く抜け出して重賞初勝利。金杯は東西とも芦毛馬のVとなった。タイム1分34秒9(良)。5番人気マイスタイルが3/4馬身差の2着で、さらにクビ差の3着が11番人気のミエノサクシードだった。 正月競馬の熱気が充満したターフを、豪快に突き抜けた。明け4歳のパクスアメリカーナが、重賞ウイナー6頭を退けて初タイトルを奪取。今年の飛躍を感じさせる走りに、川田騎手は端正な顔をほころばせた。 「重賞なので楽には勝てませんでしたが、きっちり競馬を組み立てて、しっかり勝ちきってくれました」 初めて臨んだ古馬混合重賞で、堂々と横綱相撲を演じた。外枠の先行勢を行かせてその後ろにつけると、馬群の外めをスムーズに回って直線へ。先に抜け出したマイスタイルを力強い脚いろで捕らえ、3/4馬身の着差以上に余裕を感じさせる快勝だった。 「7カ月休んだ間に、心身ともに成長してくれました。もともと期待していたので、ようやくという感じです」 満足げにうなずいたのは中内田調教師。昨春のNHKマイルC6着後、成長を促すために放牧へ出した。12月に復帰後は充電効果てきめんで、リゲルSに次ぐ連勝。昨年のジャパンCを制した3冠牝馬アーモンドアイを筆頭に“最強世代”の呼び声高い明け4歳世代が、引き続き主役を担っていく。 (川端亮平)★アラカルト 芦毛馬 同日の重賞Vは1997年5月3日(青葉賞トキオエクセレント、アンタレスSエムアイブラン)以来、22年ぶり。東西金杯Vはグレード制導入後初めて。パクスアメリカーナ 父クロフネ、母グローバルピース、母の父サンデーサイレンス。芦毛の牡4歳。栗東・中内田充正厩舎所属。北海道新ひだか町・千代田牧場の生産馬。馬主は(株)山紫水明。戦績8戦4勝。獲得賞金9770万3000円。重賞初勝利。京都金杯は中内田充正調教師が初勝利、川田将雅騎手が16年ウインプリメーラに次いで2勝目。馬名は「アメリカによる平和」。