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第61回サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(7日、阪神11R、GII、4歳上牝馬オープン国際(指)、別定、芝・外1600メートル、1着本賞金5500万円、1着馬にヴィクトリアマイルの優先出走権 =出走13頭)横山典弘騎乗で4番人気のミスパンテールが先手を取って最後までしぶとく粘り、後続の猛追をしのいでV。重賞3連勝を飾って、ヴィクトリアマイル(5月13日、東京、GI、芝1600メートル)の優先出走権を獲得した。タイム1分34秒8(良)。アタマ差2着は11番人気のレッドアヴァンセ。1番人気リスグラシューはさらにクビ差の3着だった。
レース直前に降ってきた雨の中、4番人気のミスパンテールが意表をつく逃げの戦法に出て、重賞3連勝を飾った。
「いつも通り。先生と相談して試したいこともあったし、直線を向いても手応えが良かった」
冷静な口調で横山典騎手が切り出した。好スタートからハナに立ち、マイペースに持ち込む。手応え良く直線を迎えると、鞍上の期待に応えるように力強く伸びて、後続を完封した。
「ああいう接戦になると思っていたし、これで競馬にも注文がつかなくなった」
レースを見守った昆調教師も喜びをかみしめた。2歳7月の札幌で新馬戦を勝ち、7カ月ぶりとなったチューリップ賞で2着。「長い間休んでいて2着だったからな。化け物だと思ったよ」と師も驚きを隠せなかった。続く桜花賞では16着と大敗したが、立て直されて秋から重賞3勝を含む4連勝。頂点が見えてきた。
「次が勝負ですから」
短い言葉の中にもトレーナーの目は次の大一番を見据えていた。GI馬を撃破し、次はヴィクトリアマイルへ。伸び盛りの4歳が、古馬牝馬戦線の主役を担っていくことになりそうだ。 (長田良三)
ミスパンテール 父ダイワメジャー、母エールドクラージュ、母の父シンボリクリスエス。鹿毛の牝4歳。栗東・昆貢厩舎所属。北海道日高町・三城牧場の生産馬。馬主は寺田千代乃氏。戦績9戦5勝。獲得賞金1億6848万2000円。重賞は2017年GIIIターコイズS、18年GIII京都牝馬Sに次いで3勝目。サンケイスポーツ杯阪神牝馬Sは昆貢調教師、横山典弘騎手ともに初勝利。馬名は「女性+豹(フランス語)。女豹」。
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