荒れる年は大きく荒れるレースで、去年は単勝208.6倍の
テンハッピーローズが勝ちました。ただ、スムーズなら
マスクトディーヴァが1着だった気もするので、なんとも言いづらい部分もあって、あくまで去年の波乱は〝結果的に〟生じたと頭に入れておきたいところです。もっとも、モレイラJが詰まり、3着までしか来られないと予想できた人だけは、結果的にではなく、しっかり自分の予想に自信をもっていいと思いますが。まぁ、そんな人はほぼいないでしょうけど。
荒れる要因としては、脚質の傾向を見ても分かるとおり、しっかり差しも決まることを挙げられるでしょう。(本校執筆現在では、まだ今年の
NHKマイルCの結果については知る由もありませんが、)荒れる原因は先週指摘した内容と同じようなものですね。今年も流れ次第で、人気薄が差してきてもおかしくないので、波乱を期待してレースを観戦したいです。
それでは、上位人気想定の馬を見ていきたいと思います。
まず1頭目は
アスコリピチェーノ。
前走の1351ターフスプリントでは
ウインマーベルの後ろをついていき、何も不利がない完璧な立ち回りで勝利しました。立ち回りに点数をつけるなら200点くらいの競馬で、「これで勝てなかったらどうやって勝つの?」という内容でしたね。2走前のゴールデンイーグルは12着でしたが、出遅れて外を回ってと、さすがのモレイラJでも厳しい立ち回り……。それでも外から伸びてきていたのは、この馬の強さを証明するものでもありました。
今回は帰国初戦となりますが、そもそもマイルでは連対を外しておらず、去年の同じ舞台の
NHKマイルCでは、不利を受け(自分から突っ込んでいったかたちではありましたが)完全に終了してしまったと思ったところから盛り返して2着と、まともなら勝っていてもおかしくない走りでした。その適条件が舞台の今走でもありますし、去年の
NHKマイルCや
ヴィクトリアマイルの
マスクトディーヴァみたいなことにならなければ、簡単には崩れないでしょう。買い目から外すのはちょっと無理ですね。
2頭目は
ボンドガール。
前走の
阪神牝馬Sでは5着でしたが、結局スローのなか、外を回って差しきれず。「武Jだけど、こんな感じで負けてくれればいいな」と△までにしていましたが、ホントにそんな感じで負けてくれました笑。
秋華賞やその前にも言及していたと思いますが、この馬の持ち味は瞬発力です。前走もコーナーで上がっていかず、内から外に出せば勝ち負けまであった内容でした。とにかく、外々で脚を使う追走がいいタイプではないので、コーナーをどこまで内で我慢できるかが鍵になります。個人的には買いたくありませんが、内枠に入ったら買い目には入れ、外枠なら消しのスタンスでいいかなと思っています。
3頭目は
ステレンボッシュ。
前走の
大阪杯では13着に終わりました。レースでは、比較的外々を回る競馬になってしまい、モレイラJでもちょっと無理でしたね。ただ、ほとんど同じ競馬をしたと言ってもいい
ロードデルレイは2着まで来たことを考えると、この馬の力を思えばもうちょっと走らなければいけなかったように思います。
前走の凡走は体調だったのか、それともだんだん走る気がなくなってきたのか、今回はそのあたりも判断しながらの観戦となりそうです。現段階では、想定騎手が出ていないので、馬券的にどうするかちょっと分かりませんが、できれば様子見で買いたくないなと思っている1頭です。
4頭目は
クイーンズウォーク。
前走の
金鯱賞では、展開的にも最高の位置からの競馬でしっかり勝ち切りました。
プロ出馬表には記したと記憶していますが、結局のところこのレベルになると左回りのほうが良い馬、というのはあるんですよね。なので、前走勝たれたのは納得するところでもありました。実際どうかは分かりませんが、そのあたりも考慮して陣営は
大阪杯をパスしたのではないかと思っています。
あとは内枠が良くないというのも目にしますが、これもいつも書いているように、基本的に件の
トウシンマカオと同じと思ってOKです。要は、内で揉まれたとしても直線で広いところに出せれば力は発揮できるはずです。若干距離が短く心配でもありますが、そこは川田Jが乗りますし、問題ないと見ていいかなと。ただ、馬券的には点数の関係上できるだけ買いたくないなと考えていますが……。
最後に
アルジーヌ。
前走の
阪神牝馬S2着は、幸Jが代打騎乗でも最高の立ち回りをしてくれました。正直あの競馬をしてくれたなら勝たなければいけなかったレースです。そのことから、予想としてはこれ以上はないとの考え、普通に消しの対象となるのですが、賞金をもっていた馬ですし、どうやら本番を見据えてのつくりだった様子……(あれ? 「勝たなくてもいいなんて思っている人はひとりもいない」と言い切っていた人がいたのに、これだと変ですね……。勝つつもりで仕上げていないではないですか笑)。
一気の上昇があるかもしれないですし、騎手もレーンJを予定となると、非常に悩ましい存在になりますね。今のところは、思い切って消そうかと思っています。
と、上位人気想定の馬でした。上記5頭だけでもかなり悩ましいのに、5頭以下にも一発ありそうな馬が多数いるメンバーです。「結局、今年も荒れました」となるかもしれないので、穴党と呼ばれる人たちは頑張りどころですね。私は、いつものスタイルで変わらずいこうと思っています。
以上、レース見解でした。
NHKマイルCは差し決着で荒れましたね……。
ヴィクトリアマイルは人気馬の取捨も難しそうですが、穴馬で指名されるのはどの馬でしょう。
※以下、注目馬は出走確定前に選定している為、当日上位人気になる可能性、出走取り消しの可能性がございます。又、枠が確定してから見直す場合もある為、注目馬に挙げていない人気薄をプロ予想MAXで本命にする可能性もございます。
■注目馬①ラヴェル
前走の
大阪杯は、かなりうまく乗ったほうだと思いますが、11着と残念な結果に終わりました。
エリザベス女王杯では本命にしましたが、結局のところ私のなかでは「京都と東京だけ買っておこう」となっているので、前走は度外視でいいと勝手に思っています。と言っても、「京都は外回りだけかも」と考えて
チャレンジCでは軽視してしまいましたけどね笑。
今回は府中のマイルで、あの
リバティアイランドに先着した舞台です(去年も出てきたら買う予定でしたが、出走がなく残念でした)。まぁ
リバティアイランドは、だいぶ追い出しが遅れての2着でしたけどね。久しぶりの舞台となりますが、
リバティアイランドも「私に勝った場所なんだから頑張れ!」と後押ししてくれることでしょう。
以上、
豚ミンCプロの注目馬とコメントをお届けしました。今週は
ラヴェルの推奨でした。重賞初制覇の舞台で再び輝いてほしいですね。それでは、また来週お会いしましょう。