ウエストナウ
昨年4月、既走馬の相手のデビュー戦(阪神芝1800m)を2馬身差の快勝。勝ち時計1:45.4の好タイムだった。次の
京都新聞杯は5番人気2着。ハナを切り1000m60.3秒のスロー、3コーナーの丘もゆったり上り後半4ハロン勝負を粘り込んだ。前走の大阪城Sは1番人気10着も、道中ごちゃついて位置を下げ、直線も窮屈に……。G3なら出番も。
エピファニー
昨年の
小倉大賞典勝ち馬。
セルバーグが飛ばし、1000m57.2秒。折り合い難を軽減しやすい流れになり、中団前からよく伸びた。3走前の
中京記念(小倉)2着も、1000m57.5秒のハイペース。ここも
セルバーグが出走していた。連覇を狙った前走の
小倉大賞典は5着。再度
セルバーグがいて流れたが、道中に接触もあった。今回は
セルバーグ不在の一戦。
オールナット
1勝クラス勝ちは函館芝2600m、2勝,3勝クラスの連勝は京都芝1800m。初マイルの
東京新聞杯では9着。
サトノダイヤモンド産駒の母キューティーゴールドで、
秋華賞や
ジャパンCを勝った
ショウナンパンドラの半弟ながら、前向きな気性で適性距離はどこにあるのか。前走の大阪城Sはロスのあるなか3着で、G3なら能力は足りそう。
サブマリーナ
キャリア6戦[4-0-1-1]。3着のつばき賞は
メイショウタバルが勝ったレース。序盤ハナから好位に下がり、再度かかり気味のハナから押し切った勝ち馬に目がいくが、この馬も緩いペースの後方から上がり最速33.0秒で追い込んでいた。スタートに難ありも、末脚はたしかで、高速決着にも対応できる。重賞初挑戦でも楽しみ。
ショウナンアデイブ
今年の
小倉大賞典2着馬。
小倉大賞典の当記事では、
中山金杯の内容をふまえ、「相手なりに走るタイプか」と書いたが、正にその通りに走ってみせた。1000m通過58.6秒、前2頭から離れた先行集団の前めで流れに乗り、直線はじりじりと脚を伸ばした。レースの上がりは36.2秒。新潟外回りのイメージは湧かないが、相手なりに走るか。
シリウスコルト
昨年の弥生賞9番人気3着は、楽にハナを切り中盤にペースを落としてのもの。うまくいったが、1着
コスモキュランダは
皐月賞でも2着、2着
シンエンペラーは秋に
ジャパンC2着と健闘した。自身は夏に
ラジオNIKKEI賞で2着に走り、前走の福島民報杯1着は前がかりのラップを好位から押し切った。上がりのかかる展開になれば。
ディマイザキッド
キャリア10戦[4-3-1-2]。着外2回は、スロー後方の
共同通信杯(8番人気4着)と、スローを出遅れたプリンシパルS(2番人気10着)。前者は上がり最速で32.5秒だった。1勝クラス1着は重馬場の福島芝2000mで走破時計2:03.1、2勝クラス1着は中山芝2200mを5馬身差圧勝と条件不問で、出遅れ癖をカバーする末脚が魅力。
パラレルヴィジョン
昨年の
ダービー卿CT勝ち馬。デビューから芝中距離を走り3勝、3勝クラスはダート勝ち、芝マイルは2戦目だった。先手を奪った
エエヤンが後続を離したものの、前後半46.8秒-46.1秒とペースは緩め。道中3番手からゴール前で逃げた馬を捉えた。以降5戦中4戦で2桁着順も、今回と同距離の
中山金杯が0.4秒差6着で望みはそこか。
フライライクバード
キャリア序盤の主戦は
福永祐一騎手。21年9月の3勝クラス1着から勝ち鞍がなかったが、福永厩舎に移籍して2戦目、昨年のケフェウスSで久々に勝利を挙げる。前後半60.8秒-57.4秒のスローを2番手で展開は向いた。4年前の
アルゼンチン共和国杯に3着があるものの、直近の重賞では着順が大きい。速い脚もなく、外回りでどう乗られるか。
ボーンディスウェイ
今年の
中山金杯3着馬。昨年の
中山金杯4着など、重賞だとあと一歩足りない印象だったが、前後半58.7秒-59.4秒の前にきつい流れを、前々から粘る力を示す内容だった。それだけに以降の
AJCC(7着)、
中山記念(8着)に物足りなさを感じるものの、前者は展開逆行で後者は時計が速すぎた印象も。能力を出し切れば、巻き返しがあっても。
