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東の2022年中央競馬開幕を告げるのは中山金杯(1月5日、GIII、中山、芝2000メートル)。宝塚記念、天皇賞・秋覇者のラブリーデイ、香港GI2勝のウインブライトが出るなど、年明けの名物ハンデ重賞となっている。21年勝ち馬のヒシイグアスは香港Cで僅差の2着に健闘。今回も国内はもちろん、国外へ飛躍する馬たちが誕生するかもしれない。
良血馬ヒートオンビート(栗東・友道康夫厩舎、牡5歳)=56キロ=が主役を担う。重賞初挑戦だった3走前の目黒記念でいきなり2着に好走。続く京都大賞典は8着に敗れたが、前走のチャレンジCでソーヴァリアントの2着に再び健闘し、桜花賞馬マルセリーナを母に持つ良血が開花しつつある。重賞タイトル奪取まであと一歩であるのは確かだ。新たにコンビを組むのは有馬記念、ホープフルSを勝った横山武史騎手。新年一発目の重賞を勝って、22年の顔としてともに名乗りを上げたい。
トーセンスーリヤ(美浦・小野次郎厩舎、牡7歳)は函館記念を完勝し、重賞2勝目をゲット。小野調教師は「本格化したね」とこの馬の充実ぶりに目を細める。前走の天皇賞・秋では超一線級相手に15着と完敗だったが、GIIIなら十分、巻き返せる能力は持っている。トップハンデ57・5キロを克服できるかが鍵を握る。
ヴィクティファルス(栗東・池添学厩舎、牡4歳)=56キロ=は21年牡馬クラシックを完走。結果こそ伴わなかったが、“強い3歳世代″でもまれた経験はこれから生きてくるだろう。スプリングSを勝った中山の舞台で復活Vが期待される。
ウインイクシード(美浦・鈴木伸尋厩舎、牡8歳)=56キロ=は20年2着、21年3着と当舞台への適性の高さは疑いようがなく、今年も侮れない1頭だ。21年は6戦して勝ち星はなかったが、大敗は不良馬場だった福島民報杯(11着)のみで、いまだに衰えは感じられない。20年の福島記念(5着)以来となる松岡騎手とのコンビで3度目の正直となるか。
他には21年4、5着のロザムール(美浦・上原博之厩舎、牝6歳)=53キロ=とアールスター(栗東・杉山晴紀厩舎、牡7歳)=56キロ=や、マーメイドS勝ち馬のシャムロックヒル(栗東・佐々木晶三厩舎、牝5歳)=52キロ=、チャレンジC5着スカーフェイス(栗東・橋田満厩舎、牡6歳)=54キロ=などにも注意を払いたい。
有馬記念4着のステラヴェローチェ(栗東・須貝尚介厩舎、牡4歳)=57キロ=の登録があるが、出走すれば、もちろんチャンス十分。今後の動向に注目したい。
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