田口啄麻
暴君アッキー
岡村信将
とぅっけ
山口吉野
スガダイ
きいいろ
村吉
くりーく
青葉賞が2日、東京競馬場で18頭によって争われ、3番人気のオーソリティがゴール直前に抜け出して重賞初勝利。鞍上のヒューイットソン騎手は、今回の短期免許最終週に通算2個目のタイトルをつかんだ。2着は4番人気のヴァルコス。この上位2頭が日本ダービー(31日、東京、GI、芝2400メートル)の優先出走権を獲得した。 ◇ 2枚の日本ダービー行きチケットをかけた3頭の激しい追い比べ。最後にグイッと抜け出したのはオーソリティだった。 「距離が延びていいと思っていました。成長すればもっといい脚を使えるようになると思いますが、毎回いい脚を使ってくれますね」 端正な面立ちを黒いマスクで隠したヒューイットソン騎手=写真=が相棒の頑張りをたたえる。直線では前が壁になる場面もあったが、すぐさま外に持ち出して進路を確保。右ステッキの連打で闘志を鼓舞し、クビ、クビ差の接戦をものにした。 3月7日から短期免許で騎乗し、翌日の弥生賞(3着)でコンビを組んだ思い入れの深い馬。今週が免許期間のラストだっただけに、「ファンタスティック! 来日してすぐに乗った馬で最後に結果を出せて特別な思いです」と喜びを語った。 木村調教師は「追い切りのときはそんなに良くなかったが、その後に毛づやが良くなってグンと変わった感触があった。すごい馬ですね」と改めてほれ込んだ様子。皐月賞は相手関係などを考慮して回避したが、電話取材に応じたシルクレーシングの米本昌史代表は「想像以上の勝ち方。未知の力が見えました。馬体などをチェックして問題ないなら、堂々と行ってほしい」とダービー参戦の意向を表明した。 走破タイム2分23秒0(良)は、従来の記録を0秒6上回るレースレコードで、ダービーの勝ちタイムでも歴代2位に相当。胸を張って挑戦状を叩きつける。(漆山貴禎)★2日東京11R「青葉賞」の着順&払戻金はこちら■オーソリティ 父オルフェーヴル、母ロザリンド、母の父シンボリクリスエス。鹿毛の牡3歳。美浦・木村哲也厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)シルクレーシング。戦績5戦3勝。獲得賞金9951万2000円。重賞は初勝利。青葉賞は木村哲也調教師、ライル・ヒューイットソン騎手ともに初勝利。馬名は「権威。威信。牡馬3冠を達成した父のような活躍を願って」。