霧
豚ミンC
暴君アッキー
にしのけいご
蒼馬久一郎
くりーく
阪神カップが21日、阪神競馬場で18頭によって争われ、1番人気でルメール騎乗のグランアレグリアが、中団追走からメンバー最速の末脚で突き抜け、1分19秒4(良)のレースレコードで5馬身差の快勝。年長馬との初対戦をものともせず重賞3勝目をあげた。 苦しい日々を乗り越えたグランアレグリアが、再び異彩を放った。馬なりで年長牡馬勢を一蹴。ルメール騎手はあまりの強さに目を丸くした。 「力が違いましたね。返し馬でいい状態だったので自信を持って乗りました。彼女の反応には少し驚いた。内から馬の間を突いて、ゴーカートみたいだったね」 初めての1400メートル戦。道中は中団追走でもまれる形になったが、まったく問題なかった。3コーナー過ぎからスペースがあいた内を通って楽な手応えで進出。直線では前を走る2騎の間をあっという間にすり抜ける。追われることなく、同レース最大着差となる5馬身差の圧勝。勝ち時計1分19秒4は、2017年イスラボニータの記録を0秒1塗り替えるレースレコードだ。 今秋はスプリンターズSで復帰予定だったが、左前の蹄(ひづめ)を痛めて出走を回避した。それでも、5着降着になったNHKマイルC以来7カ月半ぶりの復帰戦でたくましくなった姿を披露。中山競馬場で見届けた藤沢和調教師が「強かったね。ビックリしたよ。ひと息入れて馬も良くなっていたんだと思う」と目を細めれば、オーナーの(有)サンデーレーシング・吉田俊介代表は「心配して損したような強さだった。1200メートルも1600メートルもいけるので、欲が出るね」と頬を緩めた。 桜の女王を復活Vにエスコートしたルメール騎手は「(有馬記念も)楽しみです。スムーズに普通の走りができれば」と結んだ。きょうのグランプリは、6冠の女傑アーモンドアイとともに美酒に酔う。 (川端亮平)★21日阪神11R「阪神C」の着順&払戻金はこちらグランアレグリア 父ディープインパクト、母タピッツフライ、母の父タピット。鹿毛の牝3歳。美浦・藤沢和雄厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)サンデーレーシング。戦績6戦4勝。獲得賞金2億6704万9000円。重賞は2018年GIIIサウジアラビアロイヤルC、19年GI桜花賞に次いで3勝目。阪神Cは藤沢和雄調教師が15年ロサギガンティアに次いで2勝目、クリストフ・ルメール騎手は17年イスラボニータに次いで2勝目。馬名は「大歓声(スペイン語)」。