にしのけいご
蒼馬久一郎
導師嵐山
くりーく
きいいろ
第23回ファンタジーステークス(3日、京都11R、GIII、2歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝・外1400メートル、1着本賞金2900万円 =出走9頭)川田将雅騎乗で1番人気のダノンファンタジーが6番手追走から鮮やかに差し切って重賞初制覇。タイム1分21秒8(良)。次走は阪神ジュベナイルフィリーズ(12月9日、阪神、GI、芝1600メートル)で2歳女王の座を狙う。1馬身3/4差の2着には4番人気のベルスールが入った。 秋晴れの淀でダノンファンタジーが素質の違いを見せた。重賞初制覇に川田騎手が胸を張った。 「無事に勝てて何よりです。次は1600メートル(の阪神JF)になるので1400メートルの競馬ではなく1600メートルをイメージして組み立てました」 先を見据えつつ、結果を残した。中団待機から4コーナー手前からギアを上げ、直線で一気に加速。メンバー最速の上がり3ハロン33秒8で、悠々と1馬身3/4差をつけた。 中内田調教師は、昨年のベルーガに続く連覇。「ジョッキーも馬も我慢してくれました。初めての1400メートルにも対応してくれたし、学習能力も高い」とうなずいた。 新馬戦で先着を許したグランアレグリアは2連勝でサウジアラビアRCをV。牝馬ながら朝日杯FSに挑戦するが、この馬も鞍上が「期待しかしていません」とほれ込む逸材。こちらは2歳女王に向けて突き進む。 (斉藤弘樹) ◆田辺騎手(ベルスール2着) 「まだ2戦目。馬群で我慢できたのは今後のために大きいです」 ◆和田騎手(ジュランビル3着) 「いい馬です。まだ動き切れない面がありますが、脚をためる競馬を続けていきたいですね」 ◆池添騎手(ラブミーファイン4着) 「ペースが遅くて動いていきました。ラストは苦しくなりましたが、最後まで頑張っています」 ◆C・デムーロ騎手(レッドベレーザ5着) 「もう少し距離が欲しい」 ◆ルメール騎手(レーヴドカナロア8着) 「まだ子供だし、ちょっとこの距離は忙しかった」ダノンファンタジー 父ディープインパクト、母ライフフォーセール、母の父ノットフォーセール。鹿毛の牝2歳。栗東・中内田充正厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(株)ダノックス。戦績3戦2勝。獲得賞金3712万9000円。重賞初勝利。ファンタジーSは中内田充正調教師が2017年ベルーガに次いで2勝目。川田将雅騎手は09年タガノエリザベート、16年ミスエルテに次いで3勝目。馬名は「冠名+幻想。幻想的な走りを期待して」。