5日の中京11Rで行われた第51回
金鯱賞(3歳上オープン、GII、芝2000メートル、12頭立て、1着賞金=6000万円)は、
柴山雄一騎手騎乗の5番人気
ミトラ(セン7歳、美浦・
萩原清厩舎)が好位追走から抜け出して快勝。2度目の重賞勝ちを果たした。タイムは1分58秒8(良)のコースレコードタイ。
7歳セン馬が衰えのない底力を発揮した。2着争いの大激戦を尻目に、直線は
ミトラが突き抜けて快勝。中距離路線に転じてから安定感抜群の晩成型が、初のGII制覇を成し遂げた。
レースは
メイショウマンボが意表を突く逃げに出て、外から
クラレントが2番手へ。その後ろに
ディサイファと
パッションダンスが併走して、
ミトラも5番手に続く。
ディサイファと人気を分け合った
レーヴミストラルは後方2番手からの競馬となった。よどみないペースで流れ、
メイショウマンボは直線入り口で後退すると、
クラレントと
ディサイファ、さらに
パッションダンスが叩き合いを演じる。しかし、その直後にいた
ミトラが直線半ばで力強く差し切り、昨年の
福島記念に続く2度目の重賞Vを果たした。1馬身1/4差の2着は1番人気の
ディサイファが死守。さらにアタマ差の3着には中団追走からしぶとく伸びた4番人気
サトノノブレスが入っている。
ミトラは、父
シンボリクリスエス、母エイグレット、母の父サンデーサイレンスという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、吉田勝己氏の所有馬。通算成績は25戦9勝。重賞はGIII
福島記念(2014年)に次いで2勝目。
萩原清調教師、
柴山雄一騎手ともに
金鯱賞は初勝利。
柴山騎手は「行く馬がいなければ行ってもいいと思っていましたが、内の馬が行ったので控えました。本当は前に壁をつくりたかったんですが、つくれなかったのに引っ掛かることもなく我慢してくれました。直線では手応えが良くて、いつ追い出そうかと思ったくらい。強い勝ち方でした。今までちょっと悔しかったんで、スッキリしました。小回りだけ、という感じはなくなりましたね」と7歳秋を迎えての本格化を実感している口ぶりだった。
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