14日の京都8Rで行われた第17回
京都ジャンプステークス(3歳上障害オープン、J・GIII、芝3170メートル、11頭立て、1着賞金=2800万円)は、
森一馬騎手騎乗の3番人気
ダンツミュータント(牡6歳、栗東・
本田優厩舎)がゴール寸前で差し切り、人馬とも重賞初制覇を果たした。タイムは3分35秒2(稍重)。
ドリームセーリングが積極的にハナを切り、速いペースで馬群を引っ張る。
シゲルキョクチョウ、
ニジブルームが続き、人気に推された
ルールプロスパーはスタートが今ひとつだったこともあってハナに立てず、中団からの競馬となった。レース中盤に入ると
トウケイゴールドが2番手に上がってくるが、これに反応して
ニジブルームも前との差を詰め始める。
トウケイゴールドは2周目の向こう正面障害で落馬。さらに最終コーナー手前では後方にいた
ミヤコデラックスもバランスを崩して落馬した。最終障害を飛越すると
ニジブルームが先頭に立って粘り込みを図るが、外から猛然と追い込んできた
ダンツミュータントがゴール寸前で差し切り勝ち。デビュー5年目の
森一馬騎手にとっても、うれしい重賞初制覇となった。クビ差2着が6番人気の
ニジブルーム。さらに1馬身3/4差の3着が2番人気の
ウォンテッドだった。
ダンツミュータントは、父
マイネルラヴ、母ウメノローマン、母の父
リードワンダーという血統。北海道新ひだか町・野坂牧場の生産馬で、山元哲二氏の所有馬。通算成績は33戦6勝(うち障害9戦3勝)。重賞初勝利。
本田優調教師、
森一馬騎手ともに
京都ジャンプSは初勝利。
重賞初制覇を飾った森騎手は「最終障害を飛んだ後、かわせると思ったので…。まだ実感がわいてきません。調教から状態が良かったですし、使うごとに力をつけてくれています。雨が降ると良くないのが唯一の不安でしたが、思ったより馬場も良くて…。ミュータントのおかげで、勝つことができました」とパートナーの状態の良さと成長力を勝因に挙げていた。
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