ジャンヌ
とぅっけ
暴君アッキー
シムーン
第62回京都新聞杯(10日、京都11R、GII、3歳オープン国際(指)、馬齢、芝・外2200メートル、1着本賞金5200万円 =出走18頭)中団を進んだ3番人気のハギノハイブリッドが直線で差し切って、重賞初制覇を飾った。賞金を加算して、日本ダービーへの出走を確定的にした。タイム2分11秒0(良)。2着はサウンズオブアース。1番人気のシャドウダンサーは追い上げたが4着に敗れた。 新緑が映える淀のターフを、ハギノハイブリッドが目の覚めるような末脚で突き抜けた。引き揚げてきた秋山騎手は検量室前でパートナーの首をポンポンと叩いてねぎらった。 「ずっと手応えがよかった。直線では進路を探すだけでしたね。(初騎乗も)見ていて『いい馬だ』と思っていたし、リズムを大事にした方がいいとも思っていました」 初騎乗の秋山騎手だったが、自信にあふれた騎乗だった。1000メートル通過が57秒7という速い流れのなか、道中は中団を追走。4コーナーを抜群の手応えで回ると、直線は馬場の真ん中を一気の伸び。追いすがる2、3着馬を振り切って、重賞初Vを決めた。 松田国調教師は「中1週でも回復が早かった。ジョッキーもうまく乗ってくれました」と満面の笑み。2002年に自身が管理して日本ダービーを勝ったタニノギムレットの産駒だけに思い入れは深く、「素晴らしい馬と巡り合えたと思う」と感慨深げ。「GI馬の子でGIを勝つのは達成感がある。ダービーにはこだわりがありますからね。3つ、4つと勝っていきたい」と、04年キングカメハメハ以来となるダービー3勝目へ、意欲満々だ。 昨年はキズナが制した“東上最終便”で今年も新星が誕生した。日本ダービーをさらに盛り上げてくれそうだ。 (渡部陽之助)