鳴尾記念(芝2000メートル)が6日、阪神競馬場で16頭によって争われ、10番人気で福永騎乗の
パフォーマプロミスが、1番人気
ラヴズオンリーユーとの叩き合いをハナ差制して重賞3勝目。骨折による1年1カ月のブランクをものともせず、健在ぶりを見せつけた。3着は4番人気の
レッドジェニアルが入った。
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長期休養明けでいきなり真価を発揮した。8歳馬
パフォーマプロミスがハナ差の激戦を制して重賞3勝目をマーク。久しぶりに実戦で手綱を取った福永騎手も笑顔だ。
「(ハナ差は)運もあると思いますが、馬も頑張って運を引き寄せてくれたと思います」
最内枠から好スタートを決め、中団のインを追走。直線で馬場の真ん中を通って脚を伸ばし、最後は外から強襲してきた1番人気の
ラヴズオンリーユーとの叩き合い。クビの上げ下げの差で、パフォーマに軍配が上がった。
昨年の
天皇賞・春3着後に右橈骨(とうこつ)遠位端の剥離(はくり)骨折が判明。2月の
京都記念で復帰する予定だったが、直前で右前に骨膜が出て回避と、苦難の1年を過ごした。その苦労が報われた1年7カ月ぶりの勝利。次走は未定だが、価値は大きい。
先週の
日本ダービーに続く重賞勝利を飾った福永騎手は「あしたもいい波に乗っていきたい」と
インディチャンプで連覇を狙う
安田記念に向けて力こぶ。その勢いはまだまだ止まらない。(山口大輝)
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パフォーマプロミス 父
ステイゴールド、母アイルビーバウンド、母の父
タニノギムレット。栗毛の牡8歳。栗東・
藤原英昭厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)サンデーレーシング。戦績19戦8勝。獲得賞金2億9864万4000円。重賞は2018年GII
日経新春杯、GII
アルゼンチン共和国杯に次いで3勝目。
鳴尾記念は
藤原英昭調教師が初勝利。
福永祐一騎手は08年
サクラメガワンダー、12年
トゥザグローリーに次いで3勝目。馬名の意味は「約束を果たす」。
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