きいいろ
霧
蒼馬久一郎
金子京介
ポートアイランドS(L、芝1600メートル)が3日、中京競馬場で16頭によって争われ、松山騎乗で4番人気のプリンスリターン(栗・加用、牡4)がクビ差の接戦を制し、小倉日経OPからオープン連勝を飾った。 「スタートもよく、(初めての)中京にもしっかり対応してくれました。いいポジションで流れに乗り、『ジリっぽい』と聞いていたので早めに動きましたが、しっかりと押し切ってくれました」と松山騎手は初コンビでの快勝にニッコリ。中団前めをリズムよく進み、直線では馬場の真ん中からしぶとい伸び脚。外から猛追してきた2着ルークズネストに抜かせない、優れた勝負根性を見せつけた。 この勝利で加用調教師は史上99人目、現役17人目のJRA通算600勝を達成。「ずっと支援していただいた馬主さん、生産者のおかげです。そして、厩舎スタッフが一生懸命働いてきた積み重ねで到達できたと思います」と感慨深げだった。 次走は未定だが「オープン特別2連勝は、なかなかできない。次は重賞になるかな」とトレーナー。重賞ではシンザン記念2着のほか、3着2回。殻を破った感のある4歳のプリンスが、秋のマイル重賞戦線で戴冠を目指す。(片山和広)