当企画のコンセプトにつきましては、
コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2017年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) 先週は
エプソムCを勝利した
ザダルのほか、2着1回、3着2回と、推奨馬の半分が馬券に絡みました。土日トータルの複勝回収率は115.0%です。
新良(以下、新) 悪くはなかったですが、あともう1~2頭、アタマを取ってほしかったですね。単勝回収率は85.0%と100を割り込んでしまったので、手放しには喜べないでしょう。
編 それでも、今一歩だった2週前からはだいぶ巻き返しました。今週はさらなるジャンプアップに期待しております。
新 頑張ります。とにかく、いつも通り冷静に。
編 よろしくお願いします。今週も土曜日には重賞が組まれていませんが、3場のメインのなかからどのレースを狙っていきますか?
新 阪神メインのリステッド競走、米子Sをピックアップします。
編 注目の乗り替わりを教えてください。
新
北村宏司騎手から
川田将雅騎手に乗り替わる⑯
クラヴァシュドールです。
編 このコーナーではすっかりおなじみとなった“サタデー川田”ですね。
新 そうなりますね(笑)。バカのひとつ覚えのように思われるかもしれませんが、ちゃんとした根拠がありますし、彼はしっかり期待に応えてくれていますので、そのあたりはご容赦ください。
編 これまで、土曜日の川田騎手は重賞がターゲットになっていましたが、リステッドも変わりなく狙っていけると?
新 はい。強調材料がありまくりです。
編 具体的に教えてください。
新 まずはジョッキーと厩舎との関係ですね。
クラヴァシュドールを管理する
中内田充正厩舎の主戦は誰あろう川田騎手。この鞍上がテン乗りで配された時点で、勝負気配プンプンと読むことができます。
編 なるほど。確かに。
新 今年の川田×中内田コンビの勝率は18.1%と優秀。単勝回収率は99.0%で、過剰人気傾向にあることを考慮すると、かなり高い期待値を誇っていることがわかります。
編 ベタ買いでプラスに近いですものね。
新 コロナで短期免許の外国人騎手が来日しなくなったことで、蜜月関係にある中内田厩舎でも、川田騎手を確保することが難しくなりました。だから今は、ここ一番で勝負になる馬への依頼が増えているのでしょう。
編 信頼度も馬券妙味も高まっている背景には、そういう事情があるわけですね。
新 テン乗りの今回は、当然1着を意識していると思います。
編 馬は陣営の期待に応えられそうですか?
新
オークス以降、2000m以上で一時的に成績を落としましたが、
桜花賞までの戦績を見るに、やはりこの馬に向く条件はマイルです。今回は久々に地元の関西圏でのマイル戦。ベストパフォーマンスを見せてくれるのではないでしょうか。
編 人馬ともに条件は完璧に揃ったというわけですね。
新 2年前の米子Sの勝ち馬オールフォーラヴは、同じ中内田厩舎所属で、クラシックを戦い終えたあとマイル路線に切り替えて結果を出した馬ですので、イメージが重なります。
編 ここはしっかりアタマで狙っていきたいですね。決めてもらいましょう!
★その他の注目乗り替わり★
札幌8R ①
カクシン(
松本大輝→
吉田隼人)
阪神8R ⑧
ダノンドリーマー(
岩田望来→
福永祐一)
東京11R ③
バンクオブクラウズ(
大野拓弥→ルメール)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。
最新情報は『“新良式”データ馬券ブログ』で公開中