田口啄麻
マカロニスタンダーズ
村吉
セイリュウ1号
P-chan☆
ゼット1号
ファンタジーSが7日、阪神競馬場で12頭によって争われ、1番人気で武豊騎乗のメイケイエールが1分20秒1の2歳JRAレコードで快勝。無傷の3連勝で、小倉2歳Sに続く重賞連勝を飾った。次走は阪神JF(12月13日、阪神、GI、芝1600メートル)を予定。東京の京王杯2歳Sでは小倉2歳S2着のモントライゼが勝ち、“小倉2歳S組”が東西で重賞を制した。 ◇ 雨雲に包まれた仁川のターフで、有り余るスピードを披露した。メイケイエールが1分20秒1の2歳JRAレコードで快勝。小倉2歳Sに続く重賞連勝を飾り、無傷の3連勝で2歳女王へ王手をかけた。 「きょうも前半から力んで夢中になって走っていました。普通ならだめになるパターン。前半あれだけロスがあって、最後まで持つのはすごい。相当能力があります」 衝撃のパフォーマンスに、武豊騎手も目を丸くする。前走同様に序盤から前進気勢が旺盛なパートナーを懸命になだめたが、それでも頭を上げて行きたがった。何とか折り合ったのは3コーナー過ぎ。4番手でひと呼吸入れて直線で馬場の外めに持ち出すと、瞬時に反応して鋭く抜け出し、最後はロスを補うだけの力の差を見せつけた。 次に見据えるマイル戦の阪神JFに向けて、武豊騎手が「折り合いひとつ。前半ゆっくり走れれば、1600メートルまで大丈夫」と話すように、課題は明確だ。武英調教師は「そこに向けてどう修正していくか。一筋縄ではないけど、陣営としてはやりたいこともいくつかあるので試していきたい。やりがいはあります」と意欲を見せた。 こちらは鹿毛だが、3代母は白毛馬のシラユキヒメで、アルテミスSでやはり無傷の3連勝を果たした白毛のソダシ(シラユキヒメの孫)とは近親の関係。暮れの仁川では、“白毛一族”の無敗馬同士が2歳女王の座を争うシーンが見られるかもしれない。(斉藤弘樹)■メイケイエール 父ミッキーアイル、母シロインジャー、母の父ハービンジャー。鹿毛の牝2歳。栗東・武英智厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は名古屋競馬(株)。戦績3戦3勝。獲得賞金6780万5000円。重賞は2勝目。ファンタジーSは武英智調教師が初勝利。武豊騎手は2005年アルーリングボイス、06年アストンマーチャン、13年ベルカントに次いで4勝目。馬名は「冠名+応援」。