シムーン
田口啄麻
夢月
京都ハイジャンプ(芝3930メートル)が11日、京都競馬場で10頭によって争われ、植野騎乗のシゲルヒノクニ(美・粕谷、牡7)が、8番人気の低評価を覆す激走で重賞初制覇。勝負どころで内からポジションを押し上げ、大逃げを打ったタマモプラネットに最終コーナーで並びかけると、直線でもうひと伸びして押し切った。 植野騎手は「距離は長い方がいいと思っていましたし、成長度合いなど、ここでもやれるかなと思っていました」と笑顔。開業12年目での重賞初制覇となった粕谷調教師は「びっくりしました。馬がよく頑張ってくれた」と愛馬をねぎらった。 ◆西谷騎手(ピエナクルーズ2着)「カラ馬がいたりして、ムチも使いづらかったですからね。それでも、期待通りの走りはしてくれたと思います」 ◆佐久間騎手(メイショウタンヅツ3着)「カラ馬に絡まれたり、飛越で呼吸の合わないところがありながらも、これだけやれるのだから、力があります」 ◆小坂騎手(タマモプラネット4着)「前半の飛越ミスで、かえって息が入りました。最後までよく頑張ってくれています」シゲルヒノクニ 父パイロ、母シゲルウエンセン、母の父ジャングルポケット。栗毛の牡7歳。美浦・粕谷昌央厩舎所属。北海道浦河町・中村雅明氏の生産馬。馬主は森中蕃氏。戦績38戦2勝(うち障害28戦2勝、地方1戦0勝)。獲得賞金8029万3000円(中央のみ。うち障害7937万3000円)。重賞初勝利。京都HJは粕谷昌央調教師、植野貴也騎手ともに初勝利。馬名は「冠名+祭名(火の国まつり・熊本)より」