28日の中山11Rで行われた第63回
日経賞(4歳上オープン、GII、芝2500メートル、12頭立て、1着賞金=6500万円、1着馬に天皇賞・春の優先出走権)は、
岩田康誠騎手騎乗の4番人気
アドマイヤデウス(牡4歳、栗東・
橋田満厩舎)が中団追走から差し切って完勝。
日経新春杯に続き、GII2連勝を飾った。タイムは2分30秒2(良)。
骨折を乗り越えて、完全に本格化を印象付けた。並み居るGI実績馬をしたがえて、
アドマイヤデウスが文句なしの完勝。優先出走権を手にした春の天皇賞(5月3日、京都、GI、芝3200メートル)に大きく近づいた。
レースは最内から
フラガラッハが意表を突く先行策。2番手に
クリールカイザーがつけて、その後ろに
ラブイズブーシェと
タマモベストプレイが追走した。人気の
サウンズオブアースは後方2番手、
フェノーメノは最後方からのレース。
フラガラッハは速いペースで馬群を引っ張りながらも、リズムの良い逃げで直線に向く。しかし、坂の途中で
アドマイヤデウスが一気に接近。あっという間に差し切ると、一瞬のうちに差を広げて完勝した。1馬身3/4差の2着は5番人気の
ウインバリアシオン。さらにアタマ差の3着が最内から伸びた6番人気
ホッコーブレーヴだった。
アドマイヤデウスは、父
アドマイヤドン、母ロイヤルカード、母の父サンデーサイレンスという血統。北海道浦河町・辻牧場の生産馬で、近藤利一氏の所有馬。通算成績は10戦5勝。重賞はGII
日経新春杯(2015年)に次いで2勝目。
橋田満調教師は
日経賞初勝利。
岩田康誠騎手は14年
ウインバリアシオンに次いで2勝目。
昨年と違うパートナーに騎乗して
日経賞連覇を飾った岩田騎手は「行く馬がいなければ(ハナを)主張してもいいと思っていましたが、思ったよりも(ペースが)流れてくれました。どんな競馬でもできる馬です。まだ若い面をみせていたし、まだまだ走ってくると思います。(天皇賞では)今回以上のレースができると思いますし、距離が長ければ長いほどいいと思うので楽しみです」と本番への期待をふくらませていた。
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