第9回
ヴィクトリアマイル(18日、東京11R、GI、4歳上オープン牝馬国際(指)、定量、芝1600メートル、1着本賞金9000万円 出走18頭)好スタートから先頭に立った
内田博幸騎乗の11番人気
ヴィルシーナが、直線で驚異の粘り腰を発揮。3番人気のGI3勝馬
メイショウマンボの追撃を1/2馬身差でしのぎ、史上初の連覇を達成した。昨年のこのレース後は6戦中7着が最高で、見事に復活した。タイム1分32秒3(良)。3着には6番人気
ストレイトガールが入り、1番人気
スマートレイアーは8着だった。
果敢な逃走劇。闘争心をむき出しにした
ヴィルシーナは、最後まで先頭を譲らなかった。史上初の連覇達成。内田騎手は検量室前の馬上で両手を突き上げた。
「最後の1ハロンが見えたとき『もう少しだから頑張れ!』と。後ろから足音も聞こえていた。本当によく頑張ってくれた」
抜群のスタートからハナへ。525・9メートルある最後の直線に向くと、外から
ケイアイエレガントに並びかけられたのを合図に、鞍上が満を持して右ムチを連打。最内から迫る
メイショウマンボも封じ込めた。
「スピードはあるし、あえて抑える必要はないと思った。GI馬がこれだけ成績が悪いと、先生(友道調教師)もオーナー(佐々木主浩氏)も、いろいろ言われるでしょう。何とかリベンジをしたかった」
1番人気に応えた昨年の
ヴィクトリアマイル後は、(8)(8)(10)(7)(11)(11)着。それでも陣営はあきらめていなかった。「気持ちの面。持ち味の勝負根性が影を潜めていた」と友道調教師。前走は初の短距離戦の
サンスポ杯阪神牝馬S(芝1400メートル)を選択し、刺激を与えていた。さらに佐々木オーナーと相談して竹之下騎手を調整役に指名。昨年V時の最終追いを託したベテランに、1週前追い切りから手綱を任せた。