編集部(以下、編) 先週は
葵Sが超人気薄、
日本ダービーと
目黒記念が継続騎乗の勝利という結果で、なかなか厳しい戦いになりました。
新良(以下、新)
葵Sをしとめることができていれば大威張りできたんですが、さすがにカバーしきれませんでしたね。
編 勝った
アブキールベイは16頭立ての15番人気ですからね。仕方がないですよ。
新 ただ、ルメートル騎手から
岩田望来騎手への手戻りだったので、改めて考えると、高く評価できなかったこともないんですよね。大穴をゲットするチャンスだっただけに、悔やまれます。
編 また同じようなチャンスは巡ってくるはずなので、前を向いていきましょう。
新 そうですね。今週は気持ちを切り替えて臨みます。
編
日本ダービーが終了し、今週から2歳馬がデビュー。そして、クラス編成も変わり、3歳馬と4歳以上馬が同じレースで戦うことになります。
新 競馬カレンダー的には、大きな節目のタイミングになりますね。また新たな1年が始まるなぁ。そんな心境です。
編 今週組まれている重賞は、なんと日曜日の
安田記念のみ。久々に、重賞のない土曜日を迎えることになりました。
新 ダービーの翌週ということもあって、ちょっと気が抜けてしまいそうですが、襟を正していつも通り戦うだけですね。
編 期待しております。土曜日のメインターゲットは、どのレースにしましょう?
新 阪神メインの垂水Sをチョイスしました。狙い目は、
北村友一騎手から岩田望騎手に乗り替わる⑪
バッデレイトです。
編 先週ダービーを勝った騎手と、重賞で大穴をあけた騎手という、ホットな話題を振りまいた2人による乗り替わりですね。
新 それはたまたまですけどね(笑)。とはいえ、岩田望騎手は人気薄で重賞を勝って気を良くしていると思うので、それはプラス材料になると考えていいでしょう。
編 この馬の戦績を振り返ると、岩田望騎手はほぼ主戦の扱いで、これまでにマークした3勝すべてでコンビを組んでいますね。
新 そうなんです。この馬のことは、完全に手の内に入れているんですよ。ご指摘の通り、それがいちばんの推奨根拠になります。
編 前走の北村友騎手よりも、上手く乗ってくれる可能性が高いということですね。
新 もちろんそれはありますが、前走の北村友騎手の騎乗は、あんまり責められないと思います。レースの質が馬に合っていませんでしたから。
編 レースの質が馬に合っていなかった。それはどういうことでしょうか?
新
バッデレイトはここまで3勝、2着2回の成績ですが、デビュー戦以外の3連対はいずれも直線の短い内回りコースなんですよ。直線の長いコースでは、その後2戦していずれも5着以下に敗れています。
編 つまり、阪神の外回りで行われた前走は、
バッデレイトにとって適性外のレースだったと。
新 そういうことです。33秒台の上がりが出せない馬で、切れ味よりも粘り強さで勝負したいタイプ。あの敗戦は、鞍上の責任ではないでしょう。
編 今回は同じ阪神でも、内回りになります。コース形態が馬にフィットして、パフォーマンスアップを期待できるわけですね。
新 はい。ある程度の間隔をあけながら勝利をつかんできた馬なので、中11週というローテも大きなプラスになりそうです。前走は直線が長いコースかつ中3週でした。悪い条件が重なったにしては、よく5着に来たとみることもできます。
編 コース、ローテ、鞍上とすべての条件が好転する今回は、しっかり巻き返してきそうですね。
新 ただでさえ難解な多頭数の3勝クラスで、なおかつ強力な3歳馬はいません。オッズは割れそうですし、ここは好配当を狙う絶好のチャンスと言えます。今週の土曜日も、岩田望騎手に暴れまくってもらいましょう!
★その他の注目乗り替わり★
東京9R ⑨
サトノパトリオット(
北村宏司→ルメール)
阪神10R ①
アンバードール(
石川裕紀人→
松山弘平)
東京11R ⑦
スタンリーテソーロ(
丹内祐次→
戸崎圭太)