世紀末覇者 券王
くりーく
★7度目の日本ダービー制覇を目指す武豊騎手 皐月賞5着馬サトノシャイニングに騎乗予定日本ダービーで歴代最多の騎乗回数(35回)、勝利数(6勝)を記録している武豊騎手は、今年の日本ダービーではテン乗りとなるサトノシャイニング(牡、栗東・杉山晴紀厩舎)に騎乗する予定。サトノシャイニングは今年初戦のきさらぎ賞で重賞初制覇を遂げ、続く皐月賞では5着に入っている。皐月賞5着馬がダービーを勝てば、1976年クライムカイザー、2017年レイデオロに続く8年ぶり3頭目となるが、武豊騎手はサトノシャイニングを勝利に導くことができるだろうか。サトノシャイニングを管理する杉山晴紀調教師は、今年のJRA競走で24勝を挙げ、調教師リーディングのトップに立っている(※5月19日現在)。杉山晴紀調教師はサトノシャイニングと皐月賞4着馬ジョバンニ(牡)の2頭を今年の日本ダービーに出走させる予定だが、同レース初勝利を挙げることができるだろうか。★ミュージアムマイルの鞍上はD・レーン騎手 横山典弘騎手は連覇&最年長勝利記録更新に挑戦ミュージアムマイル(牡、栗東・高柳大輔厩舎)は、3~4月に短期免許で参戦していたJ・モレイラ騎手とのコンビで皐月賞を制したが、日本ダービーではテン乗りとなるD・レーン騎手を鞍上に迎える予定。レーン騎手は5月1日~6月27日の期間で短期免許を取得しており、ヘデントールに騎乗して5月4日に実施された天皇賞・春を制している。レーン騎手は2023年の日本ダービーでテン乗りのタスティエーラに騎乗して勝利を挙げており、実に69年ぶりとなるテン乗り騎手による日本ダービー制覇を遂げたが、ミュージアムマイルとのコンビでも勝利を挙げることができるだろうか。また、ダノンデサイルに騎乗して昨年の日本ダービーを制した横山典弘騎手には、史上4人目の日本ダービー連覇がかかる。同騎手はプリンシパルSの覇者レディネス(牡、栗東・昆貢厩舎)に騎乗する予定だが、自身4度目の日本ダービー制覇を遂げることができるだろうか。なお、横山典弘騎手のレース当日の年齢は「57歳3カ月10日」で、昨年自身が樹立した日本ダービー最年長優勝記録(56歳3カ月4日)の更新もかかる。★手塚貴久調教師はマスカレードボールを登録 史上5人目のクラシック完全制覇なるか皐月賞3着のマスカレードボール(牡)を管理する手塚貴久調教師(美浦)には、史上5人目のクラシック完全制覇がかかる。同調教師はこれまでに4頭の管理馬をダービーに出走させているが、2023年ソールオリエンスの2着が最高成績となっている。クラシックを完全制覇した調教師は尾形藤吉元調教師、田中和一郎元調教師、藤本富良元調教師、武田文吾元調教師の4人だけだが、手塚貴久調教師は日本ダービー初勝利を挙げ、クラシック完全制覇の偉業を成し遂げることができるだろうか。なお、マスカレードボールには坂井瑠星騎手が騎乗する予定だ。マスカレードボールは2月の共同通信杯で重賞初勝利を挙げている。近年では、共同通信杯勝ち馬が皐月賞を制すケースは多く見られるが、ダービーでの優勝は01年のジャングルポケットが最後で、マスカレードボールには共同通信杯勝ち馬として24年ぶりとなる日本ダービー制覇がかかる。マスカレードボールは左回りの東京・新潟で3戦3勝という成績を挙げているが、日本ダービーを制して世代の頂点に立つことができるだろうか。★現役最多の日本ダービー3勝をマーク 友道康夫調教師はショウヘイを登録友道康夫調教師(栗東)は、2016年マカヒキ、18年ワグネリアン、22年ドウデュースで日本ダービー3勝を挙げており、同レースの現役最多勝調教師となっている。友道調教師は、今年の日本ダービーにショウヘイ(牡)を登録しているが、歴代単独2位となる日本ダービー4勝目を挙げることができるだろうか(※歴代1位は尾形藤吉元調教師の8勝)。ショウヘイは皐月賞への出走は叶わなかったが、前走の京都新聞杯で重賞初勝利を挙げ、日本ダービーに挑戦する予定。京都新聞杯が5月に実施されるようになった00年以降、同レースの勝ち馬では00年アグネスフライト、13年キズナがダービーを制しているが、ショウヘイはGⅠ初挑戦となる日本ダービーでどのような走りを見せるだろうか。★21歳・佐々木大輔騎手がダービー初騎乗 青葉賞2着のファイアンクランツに騎乗予定青葉賞2着のファイアンクランツ(牡、美浦・堀宣行厩舎)とのコンビで日本ダービーに参戦する予定の佐々木大輔騎手は、デビュー4年目でダービー初騎乗となる。同騎手はデビュー以来、毎年JRAでの勝利数を伸ばしており、昨年は77勝をマーク。今年は5月19日現在で35勝を挙げている。日本ダービー初騎乗で勝利を挙げれば、2003年M・デムーロ騎手以来22年ぶりとなるが、佐々木大輔騎手はJRA・GⅠ初勝利をダービーという大舞台で挙げることができるだろうか。勝てば、ファイアンクランツを管理する堀宣行調教師は3度目の日本ダービー制覇となる。なお、佐々木大輔騎手のダービー当日の年齢は「21歳 6カ月9日」で、日本ダービーを勝てばレース史上3位の年少優勝となる。★開業2年目で日本ダービー初挑戦 千葉直人調教師&藤野健太調教師皐月賞10着のカラマティアノス(牡、美浦・奥村武厩舎)、11着のエリキング(牡、栗東・中内田充正厩舎)、13着のニシノエージェント(牡、美浦・千葉直人厩舎)、15着のファウストラーゼン(牡、栗東・西村真幸厩舎)、17着のドラゴンブースト(牡、栗東・藤野健太厩舎)が、日本ダービーでの巻き返しを狙う。皐月賞がフタ桁着順だった日本ダービー馬は過去に8頭いて、グレード制が導入された1984年以降では、86年ダイナガリバーが皐月賞10着、2009年ロジユニヴァースは皐月賞14着から巻き返して日本ダービー馬になっているが、今年の皐月賞フタ桁着順馬は日本ダービーで好走することができるだろうか。 ニシノエージェントを管理する千葉直人調教師、ドラゴンブーストを管理する藤野健太調教師は、どちらも開業2年目で日本ダービー初挑戦となる。1月の京成杯では、ニシノエージェントが1着、ドラゴンブーストが2着と好走しているが、千葉調教師、藤野調教師はJRA・GIⅠ初勝利をダービーで挙げることができるだろうか。なお、ニシノエージェントには津村明秀騎手、ドラゴンブーストには丹内祐次騎手が騎乗する予定だ。★昆貢調教師&池江泰寿調教師 久々の日本ダービー制覇なるかレディネス(牡)を登録している昆貢調教師(栗東)には、ディープスカイで制した2008年以来17年ぶりの日本ダービー制覇がかかる。レディネスは今年の2月8日に新馬戦を勝ち上がった後、弥生賞ディープインパクト記念8着、プリンシパルS1着という成績を残し、日本ダービーに駒を進めてきた。年明けデビューの馬が日本ダービーを勝てば、00年アグネスフライト以来25年ぶりとなるが、レディネスはデビューから約4カ月で日本ダービーを制すことができるだろうか。なお、その他の日本ダービー登録馬では、トッピボーン(牡、栗東・笹田和秀厩舎)が1月5日、ホウオウアートマン(牡、栗東・矢作芳人厩舎)は2月1日にデビューしている(※どちらも5月19日現在、抽選対象)。 また、エムズ(牡)を登録している池江泰寿調教師(栗東)には、オルフェーヴルで制した11年以来の日本ダービー制覇がかかる。同調教師は現役最多の日本ダービー出走回数(22回)を記録しており、今回は4年ぶりの日本ダービー参戦となる。エムズはデビュー以来3戦2勝という成績で、前走の京都新聞杯では2着に入っているが、池江泰寿調教師は14年ぶりに日本ダービーを制すことができるだろうか。★JRA・GI初制覇を遂げたA・シュタルケ騎手 ダービーでは抽選対象のマイユニバースに騎乗予定25日に実施されたオークスはカムニャックが勝ち、短期免許で参戦しているA・シュタルケ騎手は25回目のJRA・GI挑戦で初勝利を挙げた。シュタルケ騎手は、ダービーでは5月26日現在、抽選対象となっているマイユニバース(牡、栗東・武幸四郎厩舎)に騎乗する予定となっており、同馬が出走すれば日本ダービー初騎乗となる。マイユニバースはデビュー6戦目の未勝利戦で初勝利を挙げ、前走のあずさ賞を勝ってダービーに登録してきたが、抽選を突破して大舞台に立つことができるだろうか。なお、カムニャックでオークスを制した友道康夫調教師(栗東)は、ショウヘイ(牡)をダービーに登録している。