デイリー杯2歳Sは京都芝1600mで施行の2歳限定G2。
昨年は4年ぶり京都開催を
ジャンタルマンタルが制した。前後半4ハロン47秒4-47秒1とほぼ差のないラップで、今年G1勝ちを決めたNHKマイルCも46秒3-46秒1と持続系の流れ。
デイリー杯2歳Sで自身の適性を示すとともに、出走馬11頭中7頭が前走勝利馬というメンバー構成のなか、2馬身2/1差で完勝という結果は翌年の活躍を示唆していた。
ジャンタルマンタルに続け、といきたいところだったが、どうしてか頭数が揃わない。業務の関係上、各重賞の出走予定馬を早めに確認するが、2週前の時点で4頭しかいなかった。
ちょっと嫌な予感がしたが、11月1日の想定も6頭。少し調べると、そのうち
ワースは回避しそうで5頭か……と思いきや、反対に7頭にはなった。
2歳戦、少頭数、外回りのレースとなれば、どうしてもスローの瞬発力勝負と結びついてしまう。
阪神開催を除く、過去10年京都開催7回の逃げ馬の成績を見ると[1-2-0-4]。連対した3頭の内訳は、2015年1番人気2着
シュウジ、2016年8番人気2着
ボンセルヴィーソ、2018年1番人気1着
アドマイヤマーズ。
それぞれ半マイルは、順に49秒4(稍重)、48秒4(良)、49秒5(良)と緩く、3頭中
ボンセルヴィーソ以外の2頭は上がり2位の脚を使っている。頭数は14頭、10頭、9頭だった。
最多頭数は
エアスピネルの年で、最も少ないのが
アドマイヤマーズの年。頭数と連動して、最も緩いペースも2018年で49秒5というのはかなり緩い。レース全体の上がりは勝ち馬自身の上がりで33秒9。
少し阪神開催に寄り道すると、2021年は7頭立てだった。この年の半マイルは48秒7とやはり緩く、勝ち馬
セリフォスは上がり最速33秒4と切れた。やはり、速い脚比べになっている。
今年の逃げ馬に注目すると、1週前の段階では
キュクロープスが登録していた。中山マイルの新馬戦でロケットスタートから逃げ切りを決めた馬。ペースコントロールが利いていて、操縦性が高そうだった。
この馬が回避してしまい、登録馬7頭中逃げた経験のあるのは、
エイヨーアメジストだけ。とはいえ、新馬戦を逃げたあと、近2戦は逃げていない。
となると私の貧弱な想像力では、スローから瞬発力勝負の未来ばかり浮かぶ。
対象期間中、上がり33秒台で勝った馬は4頭いて、該当馬のデイリー杯2歳S以前の戦歴を見ると、3頭は上がり33秒台の脚を使った経験をもち、もう1頭も2戦連続上がり最速、かつ最速34秒0を記録している。
その点をふまえ東京マイルの新馬戦を33秒4で差し切った
ロンドボス、と考えていたが、なんとこの馬も回避してしまった。それなら◎は
ランフォーヴァウにする。前走京都芝1400mの未勝利戦は緩みないラップのなか、ラストは加速ラップでよく伸びてきた。1ハロン延長でも期待できそう。馬券は◎の単勝。