週末の的中へ向け、いち早く重賞の出走予定馬を先取り!今回はマイラーズCに出走予定の11頭を診断します。
エアロロノア
溜めると伸びる馬で、昨年は
安田記念0秒2差7着、マイルCS0秒2差7着と、G1でも健闘した。ただ、一枚相手関係が落ちても、同じような結果になるため、狙いづらいタイプ。今年の京都金杯はいつもより前で運び2着も、
東京新聞杯は溜める競馬で5着。今回も差し脚を活かす形でどこまでか。
ガイアフォース
昨年は
セントライト記念を勝ち、
菊花賞では1番人気に支持されるも8着。最内からやや窮屈な位置での追走にしても案外な結果。今年は始動戦のAJCCへ出走し、1番人気5着。今回は初のマイル戦への出走。高速決着の国東特別を圧勝しているように、速力に勝るタイプ。変わり身を見せられるか。
キングエルメス
デビューから3戦目で京王杯2歳Sを制した素質馬。その時の2着馬は、後に
京阪杯を勝つ
トウシンマカオ。次走の
アーリントンC3着後、海外遠征を含み、5戦連続着外が続いたものの、前走睦月Sを番手から抜け出し快勝。ただ、緩めのペースかつ、時計も平凡なので、ここは試金石の一戦。
グラティアス
古馬になってから9戦、人気以上に走ったのは3回。どうも人気先行のきらいがある。前々走の睦月Sは、
キングエルメスの2着。前走の六甲Sは重馬場への出走となり、1番人気5着。好走時もレース内容に強調材料を欠くだけに、久々の重賞だとどうか。
ゴールデンシロップ
昨年は初マイルで2着と結果を残すと、条件戦を3連勝でOP入り。6番人気に支持された
関屋記念は、やや出負けから、超スローペースを前々で運ぶも14着。前走の洛陽Sは、スタート後の接触はあったにせよ、7番人気8着。重賞だと力不足か。
ジャスティンスカイ
3連勝での久々の重賞挑戦。昨年は
青葉賞3番人気11着のあと、自己条件の札幌芝2000mで1番人気4着に終わると、マイル路線へ。東京マイルへ出走し、中団後方待機から、上々の伸び脚を見せ快勝。距離短縮が良い方向へ出た。前々走の秋色Sのラップは重賞レベル。ここに入っても期待感はある。
シュネルマイスター
一昨年のNHKマイルC勝ち馬。次走は
安田記念3着。秋のマイルCSでは、
グランアレグリアの0秒1差2着と未来は明るかった。昨年は海外遠征を挟み、
安田記念こそ2着も、そこからもうひとつの走り。大きく負けているわけではないため、この相手関係なら格好をつけたい。
ソウルラッシュ
昨年、4連勝でマイラーズCを制した。1勝クラスは持ったままの楽勝、以降の3連勝は稍重の馬場だった。胸を借りる立場で挑んだ
安田記念は13着も、直線完全に進路を失っていた。それで0秒6差と大きく負けていない。直近2戦は、高速決着に対応し富士S2着、マイルCSは0秒3差の4着とG1でも僅差。しまいを活かすタイプなので、極端な前残り馬場でなければ好勝負必至か。
ダイメイフジ
長らく短距離を使ってきた明け9歳が、マイル重賞へ参戦。前々走、芝1400mの阪神Cで18番人気ながら0秒5差の5着と見せ場をつくっており、選択自体は面白い。ただ、緩みのないペースのなか、力のない先行馬が垂れたとも捉えられる。能力的に厳しいか。
ビーアストニッシド
昨年のスプリングS勝ち馬。当日は重に近い稍重のなか、ハナを切り、番手につけた
アライバルの追撃をハナ差凌いだ。それ以降、クラシックを含む世代限定重賞と前走のチャレンジCは、見せ場を作れずの着外が続く。距離短縮がいい方向に向けば。
マテンロウオリオン
昨年、ニュージーランドTをタイム差なしの2着から臨戦したNHKマイルCで2着。最内から出遅れるも、上がり最速の脚で追い込む大味な競馬。ただ、ペースが味方したのも事実で、それ以降の6戦では着内好走がない。近2走の
東京新聞杯、ダービー卿CTはいずれも0秒4差なので、展開が向けば侮れない馬ではある。
(文・垣本大樹)