ジャンヌ
山口吉野
3月25日の阪神9R・君子蘭賞(3歳1勝クラス、牝馬限定、芝1800メートル)は、1番人気で松山弘平騎手とコンビを組んだキミノナハマリア(栗東・千田輝彦厩舎)が3番手追走から直線で抜け出して快勝した。タイムは1分47秒0(良)。3馬身差の2着は逃げ粘ったランスオブサウンド(4番人気)。さらにハナ差の3着には中団追走から馬群の間を突いて伸びたアリスヴェリテ(3番人気)が入った。外からマスキュリンが好スタートを決めたものの、これを制して内からランスオブサウンドが先手を取る。マスキュリンは2番手に控え、ルカンが3番手へ。しかし、ペースが落ち着きかけたところで1番人気のキミノナハマリアが外から3番手に押し上げて、隊列が固まった。ルカンは4番手におさまり、その後ろにトゥーテイルズとサーマルソアリングが追走。ランスオブサウンドの逃げで直線を迎えるが、キミノナハマリアが3番手から力強く脚を伸ばす。あっさり差し切ると、そのまま後続を突き放し、激しい2着争いを尻目に完勝。新馬戦以来の勝利で待望のオープン入りを決めた。3頭による際どい2着争いはわずかにランスオブサウンドが粘り腰を発揮。2着を死守した。◆松山弘平騎手(1着 キミノナハマリア)「道中リズム良く運べて、直線で追ってからも突き放してくれて、強い競馬だったと思います。距離は延びても大丈夫だと思いますし、クラスが上がっても楽しみですね」◆千田輝彦調教師(同)「前走後、山元トレセンで調整してもらって、帰ってきてからの常歩(なみあし)がすごく良くなっていた。中身がしっかりしたんだろう。先々が楽しみになる走りだった」※次走はサンスポ賞フローラS(4月23日、東京、GⅡ、芝2000メートル)を目標にする。キミノナハマリアは、父ハービンジャー、母シャドウマリア、母の父ヴィクトワールピサという血統。通算成績は5戦2勝となった。