村吉
山口吉野
きいいろ
豚ミンC
真田理
スガダイ
ジャンヌ
クリストフ・ルメール(43)=栗・フリー=騎乗の2番人気スルーセブンシーズが、抜群の手応えで4コーナーを回ると、そのまま後続を突き放して重賞初勝利を飾った。次走はヴィクトリアマイル(5月14日、東京、GⅠ、芝1600メートル)も候補に。2着ストーリア、3着サトノセシルで、1番人気アートハウスは4着だった。◇手応えが違いすぎた。中山牝馬Sを制したのは前走でOP入りしたばかりのスルーセブンシーズ。よどみない流れに各馬、鞍上の手が動く4コーナーを馬なりで進出。外から手応え通りにライバルをのみ込んだ。「結構楽勝でした。息とかフットワークとかすごくいい。決勝線(ゴール地点)でもまだパワーがあった。上に行けると思います」ミモザ賞(1着)以来の騎乗で鮮やかVのルメール騎手は、1週前の夕刊フジ賞オーシャンS(ヴェントヴォーチェ)の勝利インタビューとそっくり同じせりふで振り返った。これで中山は【4・1・2・0】。父ドリームジャーニーをほうふつとさせる巧者ぶりだが、今後は別のステージも視界に入る。東京1600メートルのヴィクトリアマイル。尾関調教師は「速い時計が心配だったけどそれも杞憂(きゆう)に終わったので。可能性は広げていきたい」と選択肢に含めたい考えを示した。本格化を迎えた5歳牝馬の動向に注目だ。(内海裕介)■スルーセブンシーズ 父ドリームジャーニー、母マイティースルー、母の父クロフネ。鹿毛の牝5歳。美浦・尾関知人厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は㈲キャロットファーム。戦績11戦4勝。獲得賞金1億264万8000円。重賞は初勝利。中山牝馬Sは尾関知人調教師、クリストフ・ルメール騎手ともに初勝利。馬名は「七つの海を越えて。父名、姉名より連想。世界中での活躍を願って」。