当企画のコンセプトにつきましては、
コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2018年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) 先週から本格的な夏競馬シーズンに突入し、新たな気持ちで、という心境だったと思いますが、いきなり決めてくれましたね!
新良(以下、新) はい。ありがとうございます。
編 土曜日の函館9R長万部特別で指名した9番人気の
ラキエータが見事に1着!
新
武豊騎手が上手に乗ってくれました。まさに、感謝感謝です。
編 単勝は2,920円つきましたからね。これで先週の単勝回収率は403.8%に上りました。
新 不調に終わる週もありますが、だいぶリカバーできましたかね。
編 この調子で今週もお願いします!
新 守りに入らず、しっかり攻めていきたいと思います。
編 では、土曜日のイチオシの狙い目をお願いします。重賞が組まれていませんので、3場のメインから選ぶかたちでしょうか?
新 通常ならそうなんですが、今日は準メインに注目します。ピックアップするのは小倉10Rインディアトロフィーです。
編 メインを差し置いて準メインを取り上げるということは、よほど自信があると。
新 メインにコレ!という乗り替わりがなかっただけですが、メインより自信があるのは確かですので、そうとらえていただいて構いません(笑)。
編 では、気になる答えを教えてください。
新 ここは
永野猛蔵騎手から
川田将雅騎手に乗り替わる⑧
タイキドミニオンを狙い撃ちします。
編 これぞ大幅鞍上強化ですね。詳しい推奨根拠を聞くまでもなく、納得できてしまうと言いますか(笑)。
新 確かに、川田騎手が乗るというだけで推す理由になりますが、もちろん強調材料はほかにくつもあります。
編 それはそうですよね。ひとつずつお聞かせください。
新 まずは川田騎手のコース実績です。小倉ダ1700mは2019年以降、勝率35.6%、単勝回収率119%と、とてつもない成績を記録しています。勝率2位の
松山弘平騎手が18.6%とほぼダブルスコアですので、シンプルに「このコースでは、ほかのジョッキーより倍は上手い」と考えていいかもしれません。
編 圧倒的なパフォーマンスを見せていますね。正直、次元が違うという印象です。
新
高野友和厩舎からの依頼という点も好感が持てます。高野厩舎&川田騎手と言えば、
レイパパレ、
ファルコニア、
スタニングローズと、重賞で活躍している馬が多いですからね。
タイキドミニオンの前回勝利時の鞍上は川田騎手。ここ一番での依頼なのかもしれません。
編 川田騎手で勝って以来、馬券圏内に入ることはできていませんが、今回は勝てる状態と陣営が判断したと?
新 それは少なからずあるでしょうね。最終追い切りではラスト1ハロン11秒8という過去最速タイムをマークしていますので、馬の調子は良いと思います。これが決め手になったかどうかはわかりませんが、騎乗するからにはそれなりの理由があるのでしょう。川田騎手も可能性が低いとみたら乗らないはずですから。
編 そうですよね。陣営も鞍上もチャンスありと考えている気がします。
新 馬はもともと千七で結果を出していましたので、今回の距離延長は心配要りません。この時期は3歳馬が強いですが、唯一の3歳馬の
トウセツは、左回りに良績が集中しているタイプ。付け入る隙はあるでしょう。
編 川田騎手騎乗でも、馬の戦績的に人気集中ということにはならなそうです。
新 ガラリ一変は十分にあると思いますので、アタマを意識した馬券もしっかり買っておきたいですね。
★その他の注目乗り替わり★
福島9R ④
ヤマニンガラッシア(
亀田温心→
戸崎圭太)
函館11R ⑧
ロードエクレール(石川裕紀→
斎藤新)
小倉11R ④
サウンドカナロア(
川須栄彦→
和田竜二)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。最新情報は『“新良式”データ馬券ブログ』で公開中。