きいいろ
エース2号
ジャンヌ
岡村信将
金子京介
暴君アッキー
藤岡佑騎乗で4番人気のピースオブエイトが、最後の直線で勝負根性を発揮して無傷の3連勝。重賞初制覇を飾った。藤岡康騎乗で9番人気のベジャールが2着に入り、藤岡兄弟はJRA重賞において初のワンツーフィニッシュ。1番人気のドゥラドーレスは3着に終わった。◇抜かれたら抜き返す。先手を奪ったピースオブエイトが、驚異の勝負根性を発揮して無傷の3連勝。初騎乗の藤岡佑騎手が笑みを浮かべた。「歯を食いしばって、もう1回前に出てやろうという気持ちが馬にありました。馬の力に助けてもらいました」稍重馬場の中、二の脚を利かせてハナに立ち、マイペースで逃走。残り1ハロン過ぎてベジャールに抜かれたが、そこから〝闘走心〟を発揮。最内から差し返して、¾馬身差をつけて重賞タイトルをもぎ取った。前走は阪神競馬場へ着くとイレ込みがきつかったが、この日は「装鞍所からパドック、返し馬と落ち着いているなと思いました」と奥村豊調教師。精神面の成長がV3につながった。次走は未定だが、昨年はシャフリヤールがこのレースを勝って日本ダービー馬に輝いた。「出世レースでもありますし、非常に楽しみ。いろんな可能性を秘めた馬です」とジョッキーは期待を込める。仁川の地で誕生したクラシック候補生。今後の動向に注目が集まる。 (長田良三)★藤岡兄弟ワンツー…JRA重賞レースにおける騎手の兄弟ワンツーは、2017年チャレンジCのデムーロ兄弟(1着M・デムーロ騎手=サトノクロニクル、2着C・デムーロ騎手=デニムアンドルビー)以来、5年ぶり9回目。■ピースオブエイト 父スクリーンヒーロー、母トレジャーステイト、母の父オアシスドリーム。黒鹿毛の牡3歳。栗東・奥村豊厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は㈲シルクレーシング。戦績3戦3勝。獲得賞金5783万9000円。重賞は初勝利。毎日杯は奥村豊調教師が初勝利、藤岡佑介騎手は2007年ナムラマースに次いで2勝目。馬名は「大航海時代の価値の高い貿易通貨。母名より連想」。