3月12日の阪神8Rで行われた第24回
阪神スプリングジャンプ(4歳以上オープン、別定、J・GII、芝3900メートル、11頭立て、1着賞金=4100万円)は、
西谷誠騎手の5番人気
エイシンクリック(牡8歳、栗東・
坂口智康厩舎)がスタートで出遅れながらも道中で徐々にポジションを上げて堂々と先頭に立つと、後続の追撃を振り切って1着ゴール。1年ぶりの復帰戦を感じさせない走りを披露し、障害未勝利から一気の3連勝で初重賞タイトルを獲得した。タイムは4分21秒2(良)。
断然の支持を集めた
オジュウチョウサン(1番人気)は、好位追走から最後の直線で勝ち馬に迫るも、ゴール前で脚色が鈍り失速。内から差した
レオビヨンド(3番人気)に交わされ3着に敗れた。
阪神スプリングジャンプを勝った
エイシンクリックは、父
ルーラーシップ、母
エイシンサンサン、母の父キャロルハウスという血統。北海道浦河町・栄進牧場の生産馬で、馬主は(株)栄進堂。通算成績は30戦6勝(うち平地23戦3勝)。重賞初制覇。管理する
坂口智康調教師はこれが嬉しいJRA重賞初勝利、騎乗した
西谷誠騎手は08年
エイシンニーザン、16年
サナシオンに次いで3度目の
阪神スプリングジャンプVとなった。
◆
西谷誠騎手(1着
エイシンクリック)「厩舎が仕上げてくれていたし、実戦勘だけだと思っていた。スタートで遅れるのはいつものこと。この子のリズムだけを考えて乗った。最終障害ではさすがに久々の影響が出たけど、4コーナーで勝てると思った。相変わらず、バケモノだね」
◆
坂口智康調教師「脚元と相談しながらの調整で、6~7割の仕上がりでしたが、強かったですね。自分から動いて行って勝ち切るんですからね。平地時代からスタミナがすごかったし、ポテンシャルはすごい。次走は様子を見ながら決めたいと思います」
◆石神騎手(3着
オジュウチョウサン)「勝ち馬を褒めるべきでしょう。1年ぶりで押し切るんですからね。(飛越で)大きな失敗はなく、3コーナーの手応えならと思いましたが、最終障害でスタミナ切れしました」
◆
和田正一郎調教師「1カ所だけ良くなかったけど、あとはちゃんと飛越できていました。道中で我慢も利いて、内容は良かったと思います。中山グランドJを予定しています。きちんと手当てして、もっといい状態にもっていきたいと思います」
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