当企画のコンセプトにつきましては、
コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2018年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) 中山金杯では7番人気の
スカーフェイスを指名し、しっかり差してきての2着。新年早々、お見事でした。
新良(以下、新) 勝ってくれたら最高でしたが、人気を考えれば2着でも上出来かもしれないですね。
編 ジュニアカップを楽勝した2番人気の
インダストリアも指名しており、複勝回収率は145.0%。2022年は順調な滑り出しという感があります。
新 まずまずのスタートを切ることができましたね。この勢いを3日間開催でさらに加速させたいです。
編 もちろん、我々もそれに期待しております。
新 日程的にタイトですが、しっかり乗り切れるように頑張ります。
編 よろしくお願いします。土曜日は重賞が組まれていませんが、どのレースを中心に狙っていきますか?
新 中京メインのすばるSをピックアップします。私が注目しているのは
岩田望来騎手から
松山弘平騎手に乗り替わる⑮
コパノマーキュリーです。
編 おお、今年最初の開催日に京都金杯を含む4勝を上げた絶好調ジョッキーじゃないですか。
新 鮮やかにスタートダッシュを決めてみせましたよね。この3日間開催も有力馬がけっこう集まっていますので、引き続き期待できます。
編 ジョッキーの格的に鞍上強化であることはわかりますが、ほかにも強調材料があるわけですよね?
新 はい。まずはこの馬との相性の良さです。これまで2回コンビを組んで、1勝、3着1回という結果を残しています。
編 明らかに手は合っていますね。
新 もともと同じエージェントの
和田竜二騎手が主戦を務めていて、
松山弘平騎手に乗り替わったタイミングで5番人気3着という実績もあります。今回は和田騎手からの乗り替わりではありませんが、エージェントの戦略的に勝負がかりであることは間違いないでしょう。
編 なるほど。勝ち負けになりそうなときは松山騎手、という可能性があるかもしれないですね。
新 コンビ相性の良さ、エージェントの戦略に加え、松山騎手のコース実績も見逃せません。
編 舞台となる中京ダ1400mで結果を残していると?
新 そうなんです。コース勝率は2018~2020年が16.3%、2021年以降が26.7%と近年はめちゃくちゃ乗れています。
編 それはすごい。
新 2019年以降で見ると、勝利数12はこのレースのメンバー中トップで、2位の
川田将雅騎手にダブルスコアをつけているほど。単勝回収値も174で、ケチの付けようがないんです。
編 まさに得意中の得意舞台なんですね。馬のほうの評価はいかがですか?
新 オープンに上がってから2戦目で2着連対と結果を残しました。能力的に通用する下地はあります。リステッドとはいえ引き続きオープン特別ですので、格下感はないですね。
編 中京ダ1400mという舞台については?
新 過去に小差の4着という結果がありますし、ダートの千四は未勝利ながらも掲示板外は一度だけですので、ここもこなしてくれるのではないでしょうか。
編 人気的に面白そうな存在になってくれそうです。
新 確勝級ではないにせよ、上位争いに加わってくる公算は大きいと思います。買い目にはしっかり加えておいてください。
★その他の注目乗り替わり★
中京10R ⑦
サンテローズ(
福永祐一→C.デムーロ)
中山11R ⑥
リレーションシップ(
松田大作→
M.デムーロ)
中山12R ⑦
プレミアエンブレム(
横山武史→
戸崎圭太)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。
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