田口啄麻
村吉
スガダイ
伊吹雅也
きいいろ
マカロニスタンダーズ
新潟2歳Sが30日、新潟競馬場で11頭によって争われ、戸崎騎乗で2番人気のショックアクションが5番手から力強く抜け出し、未勝利戦から連勝で重賞初制覇を飾った。今後は朝日杯フューチュリティS(12月20日、阪神、GI、芝1600メートル)が大目標となる。1番人気のブルーシンフォニーは1馬身3/4差の2着。馬主のゴドルフィンはワンツーを決めるとともに、昨年のウーマンズハートに続く連覇を飾った。 ◇ 今年もまた、鮮やかなロイヤルブルーの勝負服が越後路で舞った。好位を進んだショックアクションが、日本一長い新潟の直線で馬場の真ん中を堂々と突き抜けて重賞初V。馬主のゴドルフィンは、ブルーシンフォニーとのワンツー、そして昨年のウーマンズハートに続く連覇を達成した。 「前が流れて、(好位の)いいポジションに収まることができた。直線では馬群がバラけて馬場のちょうどいいところを通れたし、先頭に立ってからも遊ばずしっかり走ってくれました」 初騎乗で最高の仕事をした戸崎騎手がたたえた。自身、落馬負傷から5月に復帰後、関屋記念(サトノアーサー)に続く重賞2勝目。夏競馬終盤を迎えてリズムはますます良くなっている。 「本当に真面目に走る馬。引っ掛かるところがないし、物見もしない。まだ体の緩さは残すけど、現時点で注文がないし、他の馬より完成度は高い」と大久保調教師。その言葉通り、好位からメンバー最速の上がり3ハロン34秒1をマークしてライバルたちを完封した。 外国産馬によるVは、2003年のダイワバンディット以来17年ぶり。父グレンイーグルスは、英愛2000ギニーなどGI4勝した欧州のトップマイラーだ。もちろん、息子も狙うは世代最強マイラーの座。レース後、今後の大目標が朝日杯FSに決まった。 「レースセンスがすごくいい」と鞍上が絶賛すれば、トレーナーも「これだけのパフォーマンスをしてくれたからね。楽しみ」と期待を膨らませる。過去には桜花賞馬ハープスターなどが制した出世レースから、大舞台へと羽ばたいていく。(板津雄志)■ショックアクション 父グレンイーグルス、母リセットインブルー、母の父ファストネットロック。鹿毛の牡2歳。栗東・大久保龍志厩舎所属。アイルランド産。馬主はゴドルフィン。戦績3戦2勝。獲得賞金3828万5000円。重賞は初勝利。新潟2歳Sは大久保龍志調教師、戸崎圭太騎手ともに初勝利。馬名は「急襲」。