夢月
村吉
金子京介
京都牝馬S(芝1400メートル)が22日、京都競馬場で17頭によって争われ、松山騎乗で1番人気のサウンドキアラが鮮やかに差し切って快勝。京都金杯に続く重賞V2を飾った。1馬身1/4差の2着は6番人気プールヴィル。3着には13番人気のメイショウグロッケが入った。 まさに末脚一閃だ。ずらりと各馬が横に広がった直線の攻防を、サウンドキアラが外から一気に差し切った。京都金杯での重賞初制覇に続き、返す刀で連勝だ。 「重馬場もこなせる馬なので(荒れた馬場も)気にしていませんでした。最終週で“外も伸びるな”と思っていたので問題なかったですね」 2月にして早くも自身最多の年間重賞4勝目となった松山騎手が笑みを浮かべた。約2年ぶりの7ハロン戦だったが、スタートから流れに乗り、中団前めをキープ。昼過ぎまで降った雨の影響で重馬場まで悪化した芝も気にせず、リズムよく進む。直線で先頭に立ってからは後続を突き放し、1馬身1/4差の快勝だ。 京都芝は8戦6勝と無類の強さ。ただ、鞍上は「相性の良さもあると思いますが、馬も成長しているなと感じました」と充実ぶりを強調し、安達調教師も「今なら他の競馬場でも走ってほしいですね」と目を細めた。 直行か、前哨戦を挟むかは様子を見て決められるが、今後はヴィクトリアマイル(5月17日、東京、GI、芝1600メートル)が最大目標。格上挑戦ながら7着に健闘した昨年より、ひと回りもふた回りも成長した今年は、胸を張って大舞台へ向かう。 (山口大輝)★22日京都11R「京都牝馬S」の着順&払戻金はこちらサウンドキアラ 父ディープインパクト、母サウンドバリアー、母の父アグネスデジタル。鹿毛の牝5歳。栗東・安達昭夫厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は増田雄一氏。戦績16戦6勝。獲得賞金1億6013万5000円。重賞は2020年GIII京都金杯に次いで2勝目。京都牝馬Sは安達昭夫調教師、松山弘平騎手ともに初勝利。馬名は「冠名+『輝く』の意味を持つ人名より」。