教授
マカロニスタンダーズ
セイリュウ1号
導師嵐山
豚ミンC
スガダイ
暴君アッキー
第66回神戸新聞杯(23日、阪神11R、GII、3歳オープン国際(指)、セン馬不可、馬齢、芝・外2400メートル、1着本賞金5400万円、1~3着馬に菊花賞の優先出走権=出走10頭)ダービー馬で2番人気のワグネリアンが秋初戦を飾った。実戦初騎乗の藤岡康太騎手が、中団待機から、うまく末脚を引き出す好騎乗。タイム2分25秒6(良)。3着までに与えられる菊花賞の優先出走権を獲得したが、今後は天皇賞・秋(10月28日、東京、GI、芝2000メートル)に向かう。2着エタリオウ、3着メイショウテッコンは、菊花賞(10月21日、京都、GI、芝3000メートル)へ進む。 世代最強を改めて見せつけた。ダービー馬のワグネリアンが秋初戦を快勝。2番人気の評価ながら、直線でのパフォーマンスは圧巻で、堂々の横綱相撲で押し切った。 「ダービー馬でしたし、自信を持って乗りました。最後はダービー馬の根性を見せてくれましたね」 16日の福永騎手の落馬負傷(頭蓋骨骨折など)で代打を務めた藤岡康騎手が安堵(あんど)の表情を見せる。まずまずのスタートから、中団のポジションをキープ。行きたがるそぶりを見せたが、鞍上がうまくなだめてレースを進めた。4コーナーあたりから徐々に進出を開始。直線で満を持して追い出され、逃げ粘るメイショウテッコン、追いすがるエタリオウをおさえて力強くゴールに飛び込んだ。着差は1/2馬身ながら、数字以上の強さを見せつけた。 節目となる通算500勝をダービー馬で挙げたジョッキーは「普段からコンタクトもとっていたし、プレッシャーはありましたけど気持ち的には楽でした」と続けた。初コンビのプレッシャーは強かったはずだが、春から調教にまたがり癖を把握。さらに福永騎手からは、電話でレースでのテンションや普段との違いを聞くなどアドバイスをもらっていた。万全の態勢で臨み、見事に答えを出した。 「ジョッキーもうまく乗ってくれた。春に比べれば落ち着きもあったし、(競馬場でも)栗東にいるときと同じ雰囲気でしたね」 ひと夏を越して成長した姿を確認した友道調教師は晴れやかな笑顔を見せた。菊花賞の優先出走権を得たが、このあとはトレーナーが「距離も一番合うと思う」という天皇賞・秋に福永騎手で挑む。ダービーを制した府中で、今度は年長馬相手に真っ向勝負を挑む。 (長田良三)★23日阪神11R「神戸新聞杯」の着順&払戻金はこちら