シムーン
夢月
マカロニスタンダーズ
教授
ゼット1号
馬侑迦
スガダイ
Curry1996
第32回根岸ステークス(28日、東京11R、GIII、4歳上オープン国際(指)、別定、ダ1400メートル、1着本賞金3800万円、1着馬にフェブラリーステークスの優先出走権 =出走13頭)内田博幸騎乗で6番人気のノンコノユメが後方2番手追走から鋭く伸び、1番人気サンライズノヴァをハナ差かわしてV。2年2カ月ぶりの勝利を飾った。勝ちタイム1分21秒5(重)は、コースレコードを9年8カ月ぶりに0秒4更新する好時計で、日本レコードタイ。次走は優先出走権を獲得したフェブラリーステークス(2月18日、東京、GI、ダ1600メートル)に挑む。 東京の直線コースと同じように、長いトンネルだった。勝利は2015年の武蔵野S以来、実に2年2カ月ぶり。初の1400メートルで、ノンコノユメの追い込みが鮮やかに決まった。待望の復活Vは、コースレコード&日本レコードタイのおまけつきだ。 「砂をかぶらない外に出せば、伸びてくれることは分かっていたので、最後の切れ味が生かせればと思っていました。素晴らしい脚を使って伸びてくれましたね」 7月26日に48歳の誕生日を迎える戌年生まれの年男、内田騎手が満面の笑みで初コンビのパートナーをたたえた。 前半3ハロン33秒9という芝並みのペースを後方2番手で追走。自慢の末脚を温存した。4コーナー手前からギアを上げ、次々と前の馬をかわす。最後は1番人気サンライズノヴァとの一騎打ち。メンバー最速の上がり3ハロン34秒2で、ハナ差の争いをものにした。 「きょうは(直線で)外に出してくれて、スカッとしたレースができた」と加藤征調教師も満足げな表情。同型馬よりも外の枠順を引き当て、狙い通りのスムーズな競馬で勝利をもぎ取った。 16年の帝王賞2着後に去勢手術を受けたが、馬体が思うように戻らず、もどかしい日々。しかし、トレーナーはこの中間、充実ぶりを感じていた。「体重が戻ってきて調教量を増やすことができたからね。去勢して半年ぐらいはおとなしすぎるところがあったけど、昔のしぐさが戻ってきた」。デビュー以来、最高の456キロ。心身の変化は、完成形に近づいた証しだろう。 指揮官が「1400メートルを使ったことは本番に向けていい刺激になった」といえば、鞍上も「1600メートルの方がゆっくり4コーナーを回れるので、いいと思います」と太鼓判を押す。コンビ継続は未定だが、58キロで勝ちきった自信は大きい。次走は一昨年2着、昨年7着と涙をのんだフェブラリーS。ノンコノユメが、三度目の正直で夢の中央GI制覇を目指す。 (花田隆)★28日東京11R「根岸S」の着順&払戻金はこちらノンコノユメ 父トワイニング、母ノンコ、母の父アグネスタキオン。栃栗毛のセン6歳。美浦・加藤征弘厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は山田和正氏。戦績20戦7勝(うち地方5戦1勝)。獲得賞金3億2220万9000円(うち地方8800万円)。重賞は2015年GIIIユニコーンS、交流GIジャパンダートダービー、GIII武蔵野Sに次いで4勝目。根岸Sは加藤征弘調教師が初勝利、内田博幸騎手は06年リミットレスビッドに次いで2勝目。馬名は「ノンコの夢。母名より連想」。