スガダイ
村吉
にしのけいご
第2回サウジアラビアロイヤルカップ(8日、東京11R、GIII、2歳オープン国際(特指)、馬齢、芝1600メートル、1着本賞金3300万円=出走9頭)柴田善臣騎手(50)騎乗の3番人気ブレスジャーニーが、後方3番手から大外を回って鮮やかに差し切り、1馬身1/4差で完勝。2連勝で重賞初勝利を挙げた。タイム1分34秒5(稍重)。今後は未定。島川隆哉オーナーは昨年のブレイブスマッシュに続き、第1回から連覇となった。2着はダンビュライト。1番人気のクライムメジャーは3着に終わった。 雨上がりの府中で豪快な大外一気を決めた。ブレスジャーニーがデビューから3戦連続でメンバー最速となる上がり3ハロン33秒8の末脚を繰り出して、2着ダンビュライト以下を完封。重賞初制覇を飾り、同世代の主役候補に浮上した。 「ゴーサインにスムーズに反応してくれた。もう少し(馬が自分で)前についていくのかなと思ったけど、先を見据えるならね。この馬の武器は末脚だから」 鮮やかな勝ち方に笑みを浮かべる柴田善騎手。50代での重賞Vは増沢、岡部、嘉堂、安藤勝に続く5人目で「60歳までいっちゃうか」と冗舌だ。 この中間、ブレスジャーニーは夏負けで新潟2歳Sを見送り、放牧で立て直した経緯があった。それでいてこの強さ。開業15年目で初の重賞制覇を飾った本間調教師も、「まだ8分のデキ。もう少し体に丸みがほしいし、注文はあるんだよ」と驚きを交えて振り返りつつ、伸びしろを強調した。昨年の北海道サマーセールで270万円(税込み)の安価で取引されたが、3代母はオークス馬ダイナカール。実はドゥラメンテやエアグルーヴなどと同じ母系だ。 柴田善騎手の2歳のお手馬にはディバインコード、キングズラッシュ、トーホウアイレスと2勝馬がズラリ。「こんなの今までにないよ」とうれしい悲鳴を上げる50歳の大ベテランと、切れ者ブレスジャーニーのコンビから目が離せない。(板津雄志)8日東京11R「サウジアラビアロイヤルカップ」の着順&払戻金はこちらブレスジャーニー 父バトルプラン、母エルフィンパーク、母の父タニノギムレット。鹿毛の牡2歳。美浦・本間忍厩舎所属。北海道新冠町・競優牧場の生産馬。馬主は島川隆哉氏。戦績3戦2勝。獲得賞金4012万2000円。重賞初勝利。サウジアラビアロイヤルCは、本間忍調教師、柴田善臣騎手ともに初勝利。馬名は、「旅を祝福する」。