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第50回共同通信杯(14日、東京11R、GIII、3歳オープン国際(特指)、別定、芝1800メートル、1着本賞金3800万円=出走10頭)蛯名正義騎乗の6番人気ディーマジェスティが、中団から力強く伸びて重賞初制覇。クラシック戦線に名乗りを上げた。タイム1分47秒4(稍重)。次走は未定だが、皐月賞(4月17日、GI、中山、芝2000メートル)へ直行の可能性もある。1番人気のハートレーは見せ場もなく9着と惨敗、2番人気のスマートオーディンも6着に敗れた。 春を思わせる暖かな風が、伏兵のディープインパクト産駒をクラシックへと導いた。6番人気のディーマジェスティが快勝。関東のクラシック有力候補に名乗りを上げた。 「馬場が悪いのは得意じゃないので戸惑って走っていたけど、直線でエンジンがかかってくれたから、何とかなるかなと思った」 25年連続重賞勝利(歴代4位)を決め、共同通信杯は現調教師の小島太と並ぶ最多の4勝目となった蛯名騎手が振り返る。 道中は中団に待機していたが、稍重馬場を気にして4コーナー手前からムチが入るほど進んでいかない。ところがライバルのハートレーやスマートオーディンも伸びない。直線を向いて進路を外めに出すと、先行勢を一気に捕らえて、最後は1馬身1/4突き放す完勝だった。 「課題はあるけど、この強いメンバーを負かしたんだから、少しは自信を持っていいのかな。まだ戦っていない強い馬はいるけど、(GIの)舞台に上がる権利はもらえたからね」 蛯名騎手はクラシック出走を確定させる勝利に笑顔をみせた。 ジョッキーと同じ共同通信杯4勝目、もちろん最多勝となる二ノ宮調教師も「ダート変更になったエルコンドルパサーの時も勝っているし、縁があるのかな」とにっこり。前走のホープフルSを左後肢のフレグモーネで取り消して、仕切り直しの一戦だったが、「すぐに乗り出せたし、ここを目標に切り替えたのがよかった。勝ったから余裕を持ったローテでいける」と喜んだ。次走は明言しなかったが皐月賞へ直行が有力だろう。 今回は伏兵扱いでも本番では有力候補に。春風に乗って関東から現れたディーマジェスティがクラシック戦線を大いに盛り上げてくれそうだ。 (柴田章利)★14日東京11R「共同通信杯」の着順&払戻金はこちら