17日の京都11Rで行われた第63回
日経新春杯(4歳上オープン、GII、芝2400メートル、12頭立て、1着賞金=5700万円)は、
川田将雅騎手騎乗の2番人気
レーヴミストラル(牡4歳、栗東・
松田博資厩舎)が最後方からの追い込みを決めて快勝。2度目の重賞制覇を果たした。タイムは2分25秒9(良)。
名伯楽にまたひとつ、重賞タイトルが増えた。2月いっぱいで定年を迎える
松田博資厩舎の
レーヴミストラルが最後方から豪快な追い込みを決めて完勝。昨年の
青葉賞に続く2度目の重賞Vを成し遂げた。
レースはどの馬も先行する姿勢を見せず、最終的には押し出されるように
ダコールがハナに立った。
サトノノブレスが2番手につけて、さらに
シャドウダンサー、
ダービーフィズなども好位に続く。人気の
シュヴァルグランは中団のやや後ろ。残り1000メートルあたりで超スローペースにしびれを切らした
メイショウウズシオが一気に外から先手を奪い、大きくリードを広げて直線に向かう。その奇襲が見せ場となったのも直線半ばまで。好位から抜け出した
サトノノブレスが先頭に立ったが、これを外からあっという間に差し切ったのが
レーヴミストラルだった。道中は最後方に待機していたが、直線では1頭だけ全く違う脚いろ。豪快に前の全馬をのみ込んで、2馬身差をつける完勝劇を演じた。2着は直線でじわじわと伸びた1番人気の
シュヴァルグラン。ハナ差3着が4番人気
サトノノブレスだった。
レーヴミストラルは、父
キングカメハメハ、母レーヴドスカー、母の父Highest Honorという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、(有)サンデーレーシングの所有馬。通算成績は9戦4勝。重賞はGII
青葉賞(2015年)に次いで2勝目。
松田博資調教師は08年
アドマイヤモナークに次いで
日経新春杯2勝目、
川田将雅騎手は初勝利。
川田騎手は「前半は求めても進んでいくタイプではないので、自分のリズムを大事に運びました。4コーナーからの手応えがすごく良かったですし、前回とは違う雰囲気でした。はじけてくれると思いましたし、思った通りのいい脚を使ってくれました。(定年間近の)松田先生、厩舎スタッフとの最後の(重賞勝ちの)チャンスかもしれないので、勝ち切ってくれてよかったです。先生が期待されていた子ですし、これからますます成長してくれると思います」とベテラントレーナーとの残り少ないチャンスで結果を出したことに安堵(あんど)の笑みを浮かべていた。
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