11日の中山11Rで行われた第32回
フェアリーステークス(3歳牝馬オープン、GIII、芝1600メートル、16頭立て、1着賞金=3500万円)は、
石橋脩騎手騎乗の3番人気
ビービーバーレル(美浦・
中舘英二厩舎)が逃げ切って重賞初制覇。中舘調教師も開業2年目で重賞初勝利となった。タイムは1分34秒3(良)。
トレーナーが得意とした逃げ切り劇での重賞V。果敢に先手を取った
ビービーバーレルが力強い脚どりで中山のマイルを押し切り、トレーナーともどもうれしい重賞初制覇を果たした。
レースはダッシュ良く飛び出した
ビービーバーレルが単騎で逃げ、
クードラパンが2番手。さらに外から
ルミナスティアラが続き、
レッドシルヴィ、
ダイワダッチェスなどが好位を追走した。人気の
リセエンヌは後方4番手あたりからの競馬。直線に入ると、外めで接触した馬も多いレースとなったが、マイペースに持ち込んだ
ビービーバーレルの脚いろは全く鈍ることがなく、そのまま押し切って快勝した。1馬身3/4差の2着は10番人気の
ダイワドレッサー。さらに3/4馬身差の3着には7番人気の
ダイワダッチェスが入っている。
ビービーバーレルは、父パイロ、母ファインディンプル、母の父Silver Hawkという血統。北海道浦河町・絵笛牧場の生産馬で、坂東勝彦氏の所有馬。通算成績は6戦2勝。重賞初勝利。
中舘英二調教師は
フェアリーS初勝利。
石橋脩騎手は2010年
コスモネモシンに次いで2勝目。
2012年の天皇賞・春(
ビートブラック)以来となる重賞勝ちを果たした石橋騎手は「逃げてもいいかな、ということは先生(中舘調教師)とも話していました。すごくいいリズムで最初のコーナーを回れたので、そのリズムを切らさないようにと思って乗りました。すごく走りのフットワークが良くなっていることは調教のVTRを見ても感じていましたが、本当に厩舎のスタッフさんが良く仕上げてくれたと思います。この馬の持ち味を生かせれば(クラシックでも)面白いと思います。(4年ぶりの重賞制覇は)本当に長かったので、うれしいです」と会心の逃げ切り勝ちに笑みを浮かべていた。
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