16日の東京11Rで行われた第60回
京王杯スプリングカップ(4歳上オープン、GII、芝1400メートル、18頭立て、1着賞金=5700万円、1着馬に
安田記念の優先出走権)は、
戸崎圭太騎手騎乗の5番人気
サクラゴスペル(牡7歳、美浦・
尾関知人厩舎)がゴール前で差し切ってV。重賞3勝目を飾った。タイムは1分21秒6(良)。
横一線、大激戦となったエンディングを飾ったのは7歳馬
サクラゴスペル。最後の最後に末脚を伸ばして差し切り、
安田記念(6月7日、東京、GI、芝1600メートル)の優先出走権を獲得した。
レースは典型的な逃げ馬がおらず、
ダンスアミーガが先行。その外に
オメガヴェンデッタもピタリとマークして4枠2頭が馬群を引っ張る。さらに
ウインマーレライ、外から
ショウナンアチーヴなども好位につけて、人気の
ダイワマッジョーレは中団の後ろからレースを進めた。ペースは落ち着き、逃げた2頭が直線の半ばを過ぎても粘り腰を見せる。坂を上がっても2頭はしぶとく伸び、そのまま押し切るかと思われたが、ゴール寸前で外から
サクラゴスペルと
ヴァンセンヌの2頭が強襲。最後は
サクラゴスペルがアタマ差抜け出して、重賞3勝目を飾った。2着は2番人気の
ヴァンセンヌ。さらに1/2馬身差の3着が7番人気の
オメガヴェンデッタだった。
サクラゴスペルは、父
サクラプレジデント、母サクラブルース、母の父Cure the Bluesという血統。北海道新ひだか町・山田牧場の生産馬で、(株)さくらコマースの所有馬。通算成績は29戦9勝。重賞はGIII
オーシャンS(2013、15年)に次いで3勝目。
尾関知人調教師、
戸崎圭太騎手ともに
京王杯スプリングC初勝利。
戸崎騎手は「折り合いがつけば最後は爆発力があって、いい決め手を持っている馬です。成長した感じもありました。(コンビを組んで2戦2勝について)馬が頑張ってくれています。いい競馬をしてくれたし、今後も楽しみですね」とさらなる活躍に期待を寄せていた。
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