ベステゲシェンクは5歳にして電撃戦という安住の地を見つけた。
初挑戦の
クロフネCは4角14番手からの急襲V。続く初重賞チャレンジとなった
シルクロードSでも0秒2差4着と、いきなりメドを立ててみせた。
これには、「まだ2回しか使っていないのにねぇ。前走だって3~4角がスムーズだったら、もっとうまく立ち回れたはず。よっぽど適性が高いんだろう」と、古賀慎調教師も感心しきりだ。
とはいえ、2戦ともに後ろから数えたほうが早い4角14番手。今回の舞台は直線が短い中山とあって、届かないリスクはつきまとう。ただ、トレーナーに意に介す様子はまるでない。
「とにかくここにきて馬が充実しているからね。もうワンポジション前で運んだとしても、今ならそれなりの脚は使えるはず」
初コンビとなる柴山騎手も充実度の高さを分かりやすい表現で伝える。「最終追いの反応が、もう“グイッグイッ”という感じ。前走でもあれだけしまいを使っている。楽しみしかないですね」と腕を撫す。
今や稀少な短距離の追い込み型。“
デュランダル二世”の誕生を期待せずにはいられない。(夕刊フジ)
★夕刊フジ賞
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