第54回
きさらぎ賞(9日、京都11R、GIII、3歳オープン国際(特指)、別定、芝・1800メートル、1着本賞金3700万円=出走9頭)
武豊騎乗の2番人気
トーセンスターダムが、無敗対決を制した。5、6番手追走から直線で末脚を伸ばし、粘る
バンドワゴンをアタマ差かわして重賞初制覇。タイム1分47秒6(稍重)。
武豊騎手はデビューした1987年から28年連続でJRA重賞勝利となり、連続年重賞勝利で
岡部幸雄元騎手と並ぶ歴代1位となった。
残雪に映える淀のターフから、
トーセンスターダムがクラシックへ大きく前進した。父
ディープインパクト譲りの豪脚で強力なライバルを撃破。無傷の3連勝で、初の重賞タイトルを手に入れた。
「相手を気にせず、この馬の競馬をしました。最後はギリギリでヒヤヒヤしたけど、いいレースができました。ここまでいい形で来ています」
武豊騎手がパートナーをたたえる。鞍上はこれで1987年のデビューから28年連続JRA重賞勝利。
岡部幸雄元騎手に並び、歴代1位となった。
道中は5番手を追走。直線は外から脚を伸ばし、逃げ込みを図る
バンドワゴンとの差を一完歩ずつ詰めていく。父を思わせる末脚で、アタマ差かわしたところがゴールだった。
「きょうは中身も結果も両方求めていました。こういう(稍重)馬場でもこなしてくれたし、3戦目でもテンションが上がりすぎず、折り合いもついていました」とユタカは収穫をあげる。
「デビューの頃から目標はダービー」と主戦の期待は大きいだけに「ゲートで駐立できないし、直線もフラフラ。もう一段成長してくれないと」と、さらなる進化を望む。