第48回
京都大賞典(6日、京都11R、GII、3歳上オープン国際(指)、別定、芝・外2400メートル、1着本賞金6000万円 =出走13頭)GI4勝馬で、
内田博幸騎乗の1番人気
ゴールドシップが、5着に敗れる波乱が起きた。3コーナーの坂の下りでスタンドから起こったざわめきは、4コーナーで悲鳴に変わった。伸びない。単勝1・2倍と断然の1番人気に支持された
ゴールドシップは、今年の天皇賞・春(5着)の悪夢を再現するかのように、5着に敗れた。
「大変申し訳ございません。ダメでした」。
内田博幸騎手が報道陣の前に現れたのは、レース終了後、20分もたってから。謝罪の言葉で切り出した。
スタート直後、二の脚がつかなかった。「2400メートルで直線が平坦なコース。あまりのんびりしていても届かないと思い、勢いをつけて楽な位置で(運ぼう)と思っていた」(同騎手)と、押して好位の外へ。いつも通り3コーナーで手綱をしごいて進出を開始したが、スピードが上がらない。直線に入ってムチが飛んでも豪快な末脚は発揮できず、後続に差された。
「(序盤で)強引に行った気がしないでもないが、前回(
宝塚記念)の方が強引だったから。伸びてくれるかと思ったけど、ハミを取っていかなかった。走る気をそいでしまったのかな」
主戦は少しずつ絞り出すように分析。「次でリベンジですね」と前を向くしかなかった。
須貝尚介調教師も「前半、脚を使った分かな。でも、どんな競馬でも勝ってほしいし、勝ってもらわないと困る馬だから」と表情が硬い。次走は
ジャパンC(11月24日、東京、GI、芝2400メートル)。名誉挽回を目指す。 (野下俊晴)