28日の函館11Rで行われた第61回
北海道新聞杯クイーンステークス(3歳上牝馬オープン、GIII、芝1800メートル、8頭立て、1着賞金=3500万円)は、
戸崎圭太騎手騎乗の1番人気
アイムユアーズ(4歳、美浦・
手塚貴久厩舎)が4コーナー先頭の積極策から押し切って、同レース連覇を達成した。タイムは1分49秒4(良)。
開催場が函館に替わっても、その強さに変わりはなかった。4歳になった
アイムユアーズが今年も
クイーンSを制覇。コンビ2戦目の
戸崎圭太騎手は、中央入り後、初の芝重賞勝ちとなった。
スタートでやや出遅れ気味だった
クィーンズバーンが、二の脚でばん回してハナを切る。
アイムユアーズが2番手につけて、やや離れた3番手に
オールザットジャズ。
マルセリーナは後方2番手からレースを進めた。淡々とした流れになったが、
アイムユアーズは押え切れない手応えで早くも4コーナーで先頭へ。そのまま力強い伸び脚で押し切り、堂々の連覇を成し遂げた。好位からロスなく運んだ
オールザットジャズが懸命に食い下がったが、道中最後方に控えていた、しんがり人気の
スピードリッパーが大外からクビ差まで強襲して2着に食い込んだ。1/2馬身差の3着が3番人気の
オールザットジャズ。
アイムユアーズは、父
ファルブラヴ、母セシルブルース、母の父
エルコンドルパサーという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産で、ユアストーリーの所有馬。通算成績は14戦5勝。重賞はGIII
ファンタジーS(2011年)、GII
フィリーズレビュー、GIII
クイーンS(12年)に次いで4勝目。
手塚貴久調教師は12年
アイムユアーズに次いで
クイーンS2勝目、
戸崎圭太騎手は初勝利。
戸崎騎手は「スタートが良かったのでハナへ行けそうだったけど、主張してくる馬がいたから、それに譲って番手から。直線で早めに先頭に立ったけど、以前にけいこで耳を絞る面を見せたので、その点に気をつけて追い出しました。外からこられてからもしっかり反応してくれました。強い競馬でしたよ」とコンビ2戦目でのVに手応え十分の口ぶりだった。
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