9日の東京11Rで行われた第48回クイーンカップ(3歳オープン、牝馬限定、GIII、芝1600メートル、15頭立て、1着賞金=3400万円)は、ウィリアム・ビュイック騎手騎乗の4番人気
ウキヨノカゼ(美浦・
菊沢隆徳厩舎)が直線で差し切り、重賞初勝利。短期免許で来日中のビュイック騎手も日本での重賞初勝利となった。タイムは1分34秒6(良)。
三浦皇成騎手に乗り替わった
ジーニマジックがじわっと先頭に立ち、船橋から参戦した
ケンブリッジナイスが2番手につける。人気の
コレクターアイテムは後方を追走。ややスローな流れとなり、4コーナーから直線に入る。前半に余力を残した
ジーニマジックが粘り腰を見せるが、好位の外めを追走していた
ウキヨノカゼが1完歩ごとに差を詰めて先頭が入れ替わる。ゴール寸前で外から
スイートサルサが猛然と襲いかかってきたが、わずかに
ウキヨノカゼが先着。
フェアリーSで僅差2着に敗れた悔しさを晴らした。クビ差2着が3番人気の
スイートサルサで、写真判定に持ち込まれたクビ差の3着は、
イリュミナンスと
ジーニマジックが同着となった。
ウキヨノカゼは、父オンファイア、母アドマイヤダッシュ、母の父
フサイチコンコルドという血統。北海道日高町・ファニーフレンズファームの生産で、國分純氏の所有馬。通算成績は3戦2勝。重賞初勝利。
菊沢隆徳調教師、ウィリアム・ビュイック騎手ともにクイーンカップ初勝利。
ビュイック騎手は「アリガトウゴザイマス。4コーナーを回って抜け出した後は1頭になったけれど、
ソラを使うこともなく走ってくれた。大外枠だったので、それが不利にならないように、いい位置にいること、
パフォーマンスを引き出すことだけを考えて乗った。まだまだ子供っぽいけれど、こういう勝ち方ができたし、本番(
桜花賞)でもチャンスのある1頭だと思う」と来日初の重賞Vを冷静に振り返っていた。