第19回
チューリップ賞(3日、阪神11R、GIII、3歳牝馬(指)、芝1600メートル、1着賞金3400万円=出走14頭)クリスチャン・デムーロ騎乗の4番人気
ハナズゴールが、鮮やかな差し切り勝ち。
桜花賞(4月8日、阪神、GI、芝1600メートル)の有力候補に躍り出た。
チューリップ賞を関東馬が勝ったのは初めて。2馬身半差の2着に3番人気
エピセアローム、1番人気に推された
ジョワドヴィーヴルは3着に敗れた。
極上の切れ味で大金星をゲットした。関東馬
ハナズゴールが、強力なライバルを一蹴。2着馬に2馬身半差をつける快勝で、桜の女王に一気に近づいた。
「いい状態で、反応も良かった。最後は本当にいい脚を使ってくれました」。
京都牝馬Sの
ドナウブルーに次ぎ、重賞2勝目のクリスチャン・デムーロ騎手が、笑顔で振り返った。
2歳女王
ジョワドヴィーヴルを射程圏に入れながら、中団のやや後方を追走。直線に入ると外から勢いよく伸び、メンバー最速の上がり3ハロン34秒0の末脚で、豪快に突き抜けた。
「ここで3着に入って、本番で…、と思っていたけどね。僕の想像を超える勝ち方でした。本番と同じコースで、この相手に勝ったので、高望みしてしまいそうです」。開業8年目でうれしい重賞初制覇を飾った加藤和調教師は、
桜花賞に向けて、夢を膨らませた。
レース前と同様に、今後も栗東トレセンに滞在して調整。関東の“刺客”が、本番でも大仕事をやってのけるか。 (鈴木康之)