第18回
マーチS(10日、阪神12R、GIII、4歳上オープン国際、ハンデ、ダ1800メートル、1着賞金3800万円=出走16頭)7番人気で
四位洋文騎乗
テスタマッタが、直線で力強く伸びて快勝。09年の交流GIジャパンダートダービー以来の重賞V、JRA重賞は初勝利を決めた。タイム1分50秒0(稍重)。2馬身半差の2着は9番人気の
ブラボーデイジー。1番人気の
タガノジンガロは5着に終わった。
2年前に交流GIのジャパンダートダービー(大井)を制し、昨年の
フェブラリーSで2着に入った実力馬が、鮮やかに復活した。4番手を追走した
テスタマッタが、4コーナー手前からスパート。ラスト1ハロンで外から先頭に立つと後続を突き放し、2馬身半の完勝劇で、JRA重賞初Vを決めた。
「きょうは何もしていない。勝手に馬が走っただけ。パワフルだし、力があるね」。
四位洋文騎手は笑顔いっぱい。ダート界を引っ張る存在を期待されながら、右ヒザ骨折や喉頭蓋エントラップメントを発症。アクシデントが重なり、ここまでの道のりは険しかった。
「長かったですね。勝てて本当によかった」と
村山明調教師は安堵の表情を浮かべる。今後は帝王賞(6月29日、大井、交流GI、ダ2000メートル)を目標に、秋はJCダート(12月4日、阪神、GI、ダ1800メートル)。そして来年はドバイ遠征も視野に入れている。この勝利をきっかけに、
テスタマッタは改めてダート界の頂点を目指しいく。(土井高志)